著名な建築家が設計した住宅、歴史・文化的価値の高い建築、それら名建築に暮らす居住者をお招きし、「生の暮らし」について伺うシリーズ。今回は、1967年に建築家・吉村順三が設計した住宅「湘南茅ヶ崎の家」です。
生涯で237もの住宅を設計した吉村順三の中でも名作と定評のあるこの住宅は、ゴルフ場に隣接する南斜面に、当初は来客をもてなすためのゲストハウスとして建てられ、１階がＲＣ造、２階が木造、470㎡の豪壮な邸宅です。地形を活かした配置、抑制した階高・軒高、勾配の浅い屋根により、ひっそりと沈みこむような佇まいとなっています。
この「湘南茅ヶ崎の家」を、今から10年程前、湘南唯一の蔵元である熊澤さんご家族が、引き継ぎ、住まうことを決断されました。
今回のセミナーでは、居住者の熊澤さんと、改修設計をされた建築家の樋口さんをお招きし、ここでのライフスタイル、住まうことの喜びや難しさなど、様々なお話を伺います。