彼方に放て
Kanata ni hanate
- EXHIBITION
このイベントは終了しました
この度 SOM GALLERY は、アーティスト 中瀬 萌 による個展「彼方に放て」を、渋谷代官山のヒルサイドテラス「ON THE HILL」にて開催いたします。
会場 | ヒルサイドフォーラム gallery ON THE HILL 〒150-0033 東京都渋谷区猿楽町18-8 ヒルサイドテラスF棟 |
---|---|
日時 | 2022年6月17日(金)- 6月26日(日) 11:00~19:00 ※最終日は16:00まで |
入場料 | 無料 |
主催 | SOM GALLERY |
お問合せ | oceans.artist.info@gmail.com |
HP | https://www.somgallery.com/ |
イベント概要
この度 SOM GALLERY は、アーティスト 中瀬 萌 による個展「彼方に放て」を、渋谷代官山のヒルサイドテラス「ON THE HILL」にて開催いたします。
中瀬は、神奈川と山梨の県境に位置する藤野町にアトリエを構え、都会と一定の距離を保ち、自然に身を委ねることを意識しています。
中瀬の作品は、外部(物質)と内部(精神)の境界線で揺れ動き、抽象絵画の中で、輪郭が現れては消えゆく、両義性をテーマにした作品になります。
本展「彼方に放て」も、「両義性」をテーマにした完全新作を集めた個展になります。
中瀬は、パンデミックの影響により、一層自然との関わりを強めていく中で、自然そのものの情景の移り変わりから、人の存在という出会う物同士の中で遂行される相反すること、そしてその世界の中で、自身にとっての還る場所とはと考え、本シリーズの制作に至ります。
また中瀬の注目すべき点は、美術史上最古の絵画技法の一つでもある「encaustic(蠟画)」にて、作品を制作していることです。
本シリーズは、encausticの制作アプローチを見直すことで、蝋を顔料で色付けしたものを直接画面に焼き付ける古代からの制作過程から、予め油彩でモチーフを描き、その上から蜜蝋と樹脂で焼き付け、塗りつけを行うことで、描写した絵の上から膜で覆うように固着させ、蜜蝋の特性である、「外部の影響から保護の役割を行う永続性」そして「柔らかな可能性」の物質として持つ、両義性を表現する制作過程へと昇華させています。
これは中瀬の考える、目に見える世界や精神世界には別の面があるという両義性と、それらが持つ矛盾に対しての葛藤を絵画表現において成立させています。
中瀬は、本展に寄せて自らの作品について次のように解説しています。
形あるものに安心し、見えないことに不安になること。
消えてしまう記憶こそ美しいことと留めておきたいと思うこと。
私はいつも、彼方を探している。すべてを内に、すべてと外に、放つために。
中瀬は、神奈川と山梨の県境に位置する藤野町にアトリエを構え、都会と一定の距離を保ち、自然に身を委ねることを意識しています。
中瀬の作品は、外部(物質)と内部(精神)の境界線で揺れ動き、抽象絵画の中で、輪郭が現れては消えゆく、両義性をテーマにした作品になります。
本展「彼方に放て」も、「両義性」をテーマにした完全新作を集めた個展になります。
中瀬は、パンデミックの影響により、一層自然との関わりを強めていく中で、自然そのものの情景の移り変わりから、人の存在という出会う物同士の中で遂行される相反すること、そしてその世界の中で、自身にとっての還る場所とはと考え、本シリーズの制作に至ります。
また中瀬の注目すべき点は、美術史上最古の絵画技法の一つでもある「encaustic(蠟画)」にて、作品を制作していることです。
本シリーズは、encausticの制作アプローチを見直すことで、蝋を顔料で色付けしたものを直接画面に焼き付ける古代からの制作過程から、予め油彩でモチーフを描き、その上から蜜蝋と樹脂で焼き付け、塗りつけを行うことで、描写した絵の上から膜で覆うように固着させ、蜜蝋の特性である、「外部の影響から保護の役割を行う永続性」そして「柔らかな可能性」の物質として持つ、両義性を表現する制作過程へと昇華させています。
これは中瀬の考える、目に見える世界や精神世界には別の面があるという両義性と、それらが持つ矛盾に対しての葛藤を絵画表現において成立させています。
中瀬は、本展に寄せて自らの作品について次のように解説しています。
形あるものに安心し、見えないことに不安になること。
消えてしまう記憶こそ美しいことと留めておきたいと思うこと。
私はいつも、彼方を探している。すべてを内に、すべてと外に、放つために。