他の花
flower, the other
- EXHIBITION
このイベントは終了しました
息苦しくて滑稽でもいい
人にまとわりつく“被覆”を撮った断片に見るもの
フォトグラファー・古川義高の写真展
『他の花 / flower, the other』
人にまとわりつく“被覆”を撮った断片に見るもの
フォトグラファー・古川義高の写真展
『他の花 / flower, the other』
会場 | ヒルサイドテラス エキシビションルーム 〒150-0033 東京都渋谷区猿楽町18-8 ヒルサイドテラスF棟 |
---|---|
日時 | 2024年8月2日(金)-8月4日(日) 2日12:00-19:00 3日11:00-19:00 4日11:00-15:00 |
入場料 | 無料 |
主催 | 古川義高 |
お問合せ | TEL:090-7851-5788 |
HP | https://yoshitakafurukawa.com/ |
イベント概要
雑誌や広告を中心に活躍するフォトグラファー、古川義高の3回目となる写真展『他の花 / flower, the other』を開催します。本展は、「人間という存在は生まれながらにして様々なものに“被覆(ひふく)”されている」と古川が語るように、体を覆う皮膚をはじめ、集団の中で個を位置づける社会的立場、世界中を覆うITネットワーク、パートナーの身体を守るスキン……といった多様な被覆の様相をテーマにした作品で構成されます。
被覆というものは、ときに呼吸がしづらく感じるほど、私たちにまとわりついているものです。しかし、どこかアンニュイな被写体と色合いを特徴とする古川の写真には、息苦しさも滑稽さも受容され、まるで白昼夢を見ているような奇妙な心地良さにとらわれます。
さらに、被覆される人間の姿は、花瓶に生けられた花を写した作品にも投影されていきます。それを象徴するような展覧会タイトルの「他の花」という言葉には、「他」とは「己」の存在によって認識することができ、また逆に、「己」とは「他」の存在によって理解することができるという古川の思いが込められています。それは同時に、他者と自己を接続するのは「社会」であるということに古川の作品が立脚しているとも言えるでしょう。
また、写真とともに展示する、古川自らが制作した複数点のテキストも重要な要素となります。しかし、写真作品のためのキャプション(=説明)という提示方法ではなく、一つひとつのテキストを自立した作品として楽しむことができるでしょう。本展では、写真とテキストの間に揺蕩(たゆた)うものを自由に想像しながら、見る人それぞれに異なる物語を見つけていただけたら幸いです。
古川義高 Yoshitaka Furukawa プロフィール
1981年愛知県生まれ。2010年にフリーランスカメラマンとして独立、人物写真を中心に雑誌、広告業界で活動する。2018年、VACANT原宿にて個展「考える花」を展き作家活動を始める。2019年、名古屋本郷にて個展『SWIMMING POOL』を展き、作品は英国のアート誌「AESTHICA MAGAZINE」に掲載される。2021年、M.A.D.S ART GALLERY(イタリア)にて展覧会『YELLOW』に参加した。
被覆というものは、ときに呼吸がしづらく感じるほど、私たちにまとわりついているものです。しかし、どこかアンニュイな被写体と色合いを特徴とする古川の写真には、息苦しさも滑稽さも受容され、まるで白昼夢を見ているような奇妙な心地良さにとらわれます。
さらに、被覆される人間の姿は、花瓶に生けられた花を写した作品にも投影されていきます。それを象徴するような展覧会タイトルの「他の花」という言葉には、「他」とは「己」の存在によって認識することができ、また逆に、「己」とは「他」の存在によって理解することができるという古川の思いが込められています。それは同時に、他者と自己を接続するのは「社会」であるということに古川の作品が立脚しているとも言えるでしょう。
また、写真とともに展示する、古川自らが制作した複数点のテキストも重要な要素となります。しかし、写真作品のためのキャプション(=説明)という提示方法ではなく、一つひとつのテキストを自立した作品として楽しむことができるでしょう。本展では、写真とテキストの間に揺蕩(たゆた)うものを自由に想像しながら、見る人それぞれに異なる物語を見つけていただけたら幸いです。
古川義高 Yoshitaka Furukawa プロフィール
1981年愛知県生まれ。2010年にフリーランスカメラマンとして独立、人物写真を中心に雑誌、広告業界で活動する。2018年、VACANT原宿にて個展「考える花」を展き作家活動を始める。2019年、名古屋本郷にて個展『SWIMMING POOL』を展き、作品は英国のアート誌「AESTHICA MAGAZINE」に掲載される。2021年、M.A.D.S ART GALLERY(イタリア)にて展覧会『YELLOW』に参加した。