黒谷和紙作家 ハタノワタル展「ひかり」
同時開催:紙漉キハタノ展
Solo Exhibition by Kurotani Washi Artist Wataru Hatano "Hikari"
In conjunction with: Kamisuki Hatano Exhibition
- EXHIBITION
- NEW
京都府綾部市を拠点に活動する黒谷和紙作家 ハタノワタルによる個展「ひかり」を開催します。「ひかり」をテーマとする新作の平面作品を中心に、ハタノが運営する和紙工房 紙漉キハタノの仕事を紹介する展示も同時開催いたします。
| 会場 | ヒルサイドフォーラム、gallery ON THE HILL 〒150-0033 東京都渋谷区猿楽町18-8 ヒルサイドテラスF棟 |
|---|---|
| 日時 | 2026年2月20日(金)~3月1日(日)12:00~19:00 ※最終日は11:00~17:00 |
| 入場料 | 無料 |
| 主催 | ⼀般社団法⼈ オンザヒル |
| お問合せ | E-mail:info@galleryonthehill.com |
| HP | https://www.galleryonthehill.com/ |
イベント概要
2026年2月20日(金)から3月1日(日)まで、代官山ヒルサイドテラス・ヒルサイドフォーラムにて、京都府綾部市を拠点に活動する黒谷和紙作家 ハタノワタルによる個展「ひかり」を開催します。 「ひかり」をテーマとする新作の平面作品を中心に、ハタノが運営する和紙工房 紙漉キハタノの仕事を紹介する展示も同時開催いたします。
■ 黒谷和紙作家 ハタノワタルの作風
兵庫県の淡路島で生まれ育ち、多摩美術大学で油絵を学んだハタノワタルは、在学中に絵画の支持体として和紙に出会い、丈夫で美しい和紙の素材感に魅了されました。国内に多くの産地を持つ和紙の中でも最も強度があり、どこか懐かしい素朴な風合いを持つ黒谷和紙に惹かれ、25歳の時に黒谷和紙職人になる道を歩み出します。ハタノは伝統工芸である紙漉きと、古くから続く日本の暮らしを活動の根幹としています。
また、伝統を守るだけではなく、 和紙を素材としたアート制作や内装施工などを通して、現代の私たちに多様な和紙の可能性を体現してきました。また、800年という歴史の上に成り立つ黒谷和紙の紙漉きは、ハタノの制作のインスピレーションへと昇華しています。すごくシンプルだけど、歳月や職人たちの想いが重なることで美しく輝くもの。ハタノの美意識は、和紙の歴史と対峙することで育まれたものであり、古と今とを繋いでいくことへの憧れでもあります。
■ 本展の見どころ
本展では、ハタノワタルの新作を中心に、「ひかり」をテーマとした作品群を発表します。 ハタノにとって光とは、単に明るさや美しさを象徴するものではありません。雲の動きによって変わる室内の色、季節によって移ろう草木のトーン、夕暮れの空気のにじみ。ハタノは、そうした自然光の微細な変化に自身の感情を重ねてきました。過去に見た風景をを思い出すとき、そこには必ず光の記憶があると言います。
現代における光は、合理性の象徴として扱われてきました。空間を隅々まで照らし、すべてを可視化するための光。しかし、かつての日本の住まいには、闇と光のあいだを揺らぐ余白が存在していました。見えない気配を感じ取りながら、自らを律する静かな精神性が、そこには息づいていたのではないでしょうか。本作は、明るい色を用いていても、全体のトーンはどこか沈んでいます。それは光を単純な明度としてではなく、闇から光へと移ろう時間そのものとして捉えようとする、ハタノの感性の現れです。
また、ハタノは個人の活動としてだけではなく、永続的に和紙の未来をどう残していくかという視点を深めています。 和紙産業を将来にわたって存続させるため、 昨年、ハタノは自ら立ち上げた黒谷和紙の工房に「紙漉キハタノ」と名を掲げました。和紙の産地が減少する中で、制作・加工・空間提案までを一貫させる仕組みを整え、他産地とのネットワーク構築にも力をいれています。本展では、こうした「紙漉キハタノ」の取り組みについても、映像や和紙製品を通してご紹介します。
ハタノが表現する「ひかり」は、同時に黒谷和紙の未来を照らす光でもあります。それは単なる造形上のテーマではなく、暮らしの在り方、継承の姿勢、そして、これからをどう生きるかという問いそのものです。闇と光のあいだに立ち上がる「ひかり」。その静かなゆらぎを、ぜひ会場でご体感ください。
[ Message from the Artist ]
「ひかり」
闇からキラキラしたひかりの間に、心が勝手に座ってしまうひかりがあった時、そこがあなたのニュートラルだと思う。そこから広がる物語をつむごう。
心の中には、自分でも捉えられない部分があり、淡い微かなその奥底に溜まる感情は、ゆらゆら揺れながら、ぶくぶく湧き出しながら、日々頂くお味噌汁の味や具のように、「これ!」とか、「ここ!」とか曖昧な自分の物差しで測りながら生きている。
けれど、毎日同じ安定した部屋や街のひかりの中だと、その物差しは意味を失い、ただただ空間に、それをとりまく街に基準をもっていかれてそうな気がする。
揺れる雲、その間から差し込む太陽のひかり、それを受ける決して安定しない自然の景色の中に身を置くと、偶然のように心の奥に触れてくるひかりに出会う。
偶然を装って、覚醒。
そして、僕はこの展覧会で、そうしたひかりを描こうと思う。
そして、あなた自身のニュートラルが、この展覧会で見つかればと願っている。
ハタノワタル
■ 黒谷和紙作家 ハタノワタルの作風
兵庫県の淡路島で生まれ育ち、多摩美術大学で油絵を学んだハタノワタルは、在学中に絵画の支持体として和紙に出会い、丈夫で美しい和紙の素材感に魅了されました。国内に多くの産地を持つ和紙の中でも最も強度があり、どこか懐かしい素朴な風合いを持つ黒谷和紙に惹かれ、25歳の時に黒谷和紙職人になる道を歩み出します。ハタノは伝統工芸である紙漉きと、古くから続く日本の暮らしを活動の根幹としています。
また、伝統を守るだけではなく、 和紙を素材としたアート制作や内装施工などを通して、現代の私たちに多様な和紙の可能性を体現してきました。また、800年という歴史の上に成り立つ黒谷和紙の紙漉きは、ハタノの制作のインスピレーションへと昇華しています。すごくシンプルだけど、歳月や職人たちの想いが重なることで美しく輝くもの。ハタノの美意識は、和紙の歴史と対峙することで育まれたものであり、古と今とを繋いでいくことへの憧れでもあります。
■ 本展の見どころ
本展では、ハタノワタルの新作を中心に、「ひかり」をテーマとした作品群を発表します。 ハタノにとって光とは、単に明るさや美しさを象徴するものではありません。雲の動きによって変わる室内の色、季節によって移ろう草木のトーン、夕暮れの空気のにじみ。ハタノは、そうした自然光の微細な変化に自身の感情を重ねてきました。過去に見た風景をを思い出すとき、そこには必ず光の記憶があると言います。
現代における光は、合理性の象徴として扱われてきました。空間を隅々まで照らし、すべてを可視化するための光。しかし、かつての日本の住まいには、闇と光のあいだを揺らぐ余白が存在していました。見えない気配を感じ取りながら、自らを律する静かな精神性が、そこには息づいていたのではないでしょうか。本作は、明るい色を用いていても、全体のトーンはどこか沈んでいます。それは光を単純な明度としてではなく、闇から光へと移ろう時間そのものとして捉えようとする、ハタノの感性の現れです。
また、ハタノは個人の活動としてだけではなく、永続的に和紙の未来をどう残していくかという視点を深めています。 和紙産業を将来にわたって存続させるため、 昨年、ハタノは自ら立ち上げた黒谷和紙の工房に「紙漉キハタノ」と名を掲げました。和紙の産地が減少する中で、制作・加工・空間提案までを一貫させる仕組みを整え、他産地とのネットワーク構築にも力をいれています。本展では、こうした「紙漉キハタノ」の取り組みについても、映像や和紙製品を通してご紹介します。
ハタノが表現する「ひかり」は、同時に黒谷和紙の未来を照らす光でもあります。それは単なる造形上のテーマではなく、暮らしの在り方、継承の姿勢、そして、これからをどう生きるかという問いそのものです。闇と光のあいだに立ち上がる「ひかり」。その静かなゆらぎを、ぜひ会場でご体感ください。
[ Message from the Artist ]
「ひかり」
闇からキラキラしたひかりの間に、心が勝手に座ってしまうひかりがあった時、そこがあなたのニュートラルだと思う。そこから広がる物語をつむごう。
心の中には、自分でも捉えられない部分があり、淡い微かなその奥底に溜まる感情は、ゆらゆら揺れながら、ぶくぶく湧き出しながら、日々頂くお味噌汁の味や具のように、「これ!」とか、「ここ!」とか曖昧な自分の物差しで測りながら生きている。
けれど、毎日同じ安定した部屋や街のひかりの中だと、その物差しは意味を失い、ただただ空間に、それをとりまく街に基準をもっていかれてそうな気がする。
揺れる雲、その間から差し込む太陽のひかり、それを受ける決して安定しない自然の景色の中に身を置くと、偶然のように心の奥に触れてくるひかりに出会う。
偶然を装って、覚醒。
そして、僕はこの展覧会で、そうしたひかりを描こうと思う。
そして、あなた自身のニュートラルが、この展覧会で見つかればと願っている。
ハタノワタル

