日々、これ食卓04
- SERIES
正直なものづくりに従事される生産者の方々をゲスト講師にお迎えして、その成り立ちや過程を学び、自分で選べるようになるための智慧を修得する本企画は、シリーズ4年目となります。
日々の食卓がより豊かになりますよう、美味しいものを食べた時の喜びをみなさんと分かち合い、「食べること」について楽しみながら考えるプログラムです。
会期 | 2016年6月18日(土)―11月26日(土) 全6回 |
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会場 | クラブヒルサイドサロン(ヒルサイドテラスアネックスB棟2F 東急東横線[代官山駅]下車、徒歩3分) |
参加費 | <通期受講>一般:30,000円 クラブヒルサイド会員・学生:27,000円・事前振込 |
定員 | 定員:40名(通期・個別) |
共催 | クラブヒルサイド、スティルウォーター |
スケジュール
第1回「油」 2016年6月18日(土)11:00−13:00終了しました
堀内貴志(「有限会社堀内製油」三代目)
1945年の創業(70周年)以来、菜種、椿、ごま油を製造・販売。とりわけ、菜種は自社農場で無農薬栽培している。創業当時と変わらず「古式圧搾製法」による一番搾りのみを用いた油の違いや使い方について学ぶ。
<献立>
・イカと季節野菜のえごま油和え
・鶏肉とレタス、卵のスープ 自家製香り油
・金ごま油と塩のおむすび/黒ごま油ナムル添え
第2回「草」 2016年7月9日(土)11:00−13:00終了しました
高野なる(「株式会社ファインド・ニューズ」代表)
1990年に創業し、国内外の地域の活性化のための農業・健康・美容のプロジェクトを多数手掛ける。ハーブを、食べる、飲む、香る、育てるという切り口で紐解いていただき、日々の生活への取り入れ方を学ぶ。
<献立>
・季節の魚のセージ蒸し
・豆腐のレモンタイム燻製を入れたスープ
・バジルとオリーブ油のおむすび/バジルの穂とミニトマトのピクルス
第3回「肉」 2016年9月10日(土)11:00−13:00終了しました
村田勝己(「有限会社池多ファーム」代表取締役)
畜産から加工まで、家族で一貫して携わりながら牛の一生と真剣に向き合う池多ファーム。良質な牛の餌づくりや環境への配慮を大切に育てた牛を無駄にすることなくおいしく食卓に届けたいと始めた加工業では、ドイツで金賞受賞。その崇高な理念と、肉の基礎知識について学ぶ。 ※メッツゲライ・イケダhttp://metzgerei-ikeda.com/
<献立>
・ネックの煮込み
・すね肉のスープ
・コンビーフおむすび/菊花と茗荷の甘酢漬け
第4回「魚」 2016年10月22日(土)11:00−13:00終了しました
生田與克(「築地魚河岸鈴与」三代目・ 「一般社団法人シーフードスマート」 代表理事)
大自然の産物である魚を食べられるのは奇跡? 築地魚河岸で仲卸業を営む傍ら、魚食文化の見直しと「魚愛」を伝える語り部として活躍する生田さんに、魚の基礎知識やサスティナブルな漁業と流通の在り方について伺う。
<献立>
・旬の魚の煮付け
・まぐろと葱の赤だし
・メバチマグロの鉄火丼/自家製漬けいくらのおろし和え
第5回「果」 2016年11月19日(土)11:00−13:00終了しました
渡辺喜則( 「渡辺果樹園」代表)
日本ではまだ珍しい品種の洋梨ル・レクチェは、滑らかな舌触りと香りが特徴。土壌作りから実がなるまでに10年、収穫してから食べられるようになるまでに約1ヶ月間かかる。丁寧な栽培から見えてくる果物への情熱とその姿勢を伺う。
<献立>
・お肉とル・レクチェのソテー
・ル・レクチェとじゃがいものポタージュ
・きのこの洋風ごはんのおむすび/ル・レクチェとセロリのピクルス
第6回「結」 2016年11月26日(土)11:00−14:00 ※最終回のみ3時間終了しました
本企画の総まとめ。前5回を通して学んだことや気づいたことを共有し、みなさんの食卓で活躍する“日々、これ”食材を伺う。後半はスペシャルゲストの平野レミさんにお話を伺ったり、ポットラック形式で食事を持ち寄り、懇親を兼ねた食事会を行う。
全6回 料理人:大黒谷寿恵
石川県金沢市出身。大学卒業後、料理の世界へ。数店舗の料理長を経て、2006年kurkku cafeのディレクター兼料理長に就任。独立後は講師、ケータリング、出張シェフ、レシピ開発を精力的に行う。2009年より鎌倉で料理教室「寿家」を開業。野菜や日本の伝統食材を用いた料理を得意とする。2015年に「にほんのごはん」のサイトを立ち上げる。
登壇者・講演者
第1回「油」堀内貴志(有限会社堀内製油 三代目)
1979年熊本県八代郡氷川町生まれ。幼少期より製油業の祖父、父を見て育つ。地元の大学を卒業後、家業を継ぐことを決意し、3年間大阪に商売の勉強に出る。2004年堀内製油に入社。全国の百貨店などに油売りに出かけ油の素晴らしさを伝えている。最近では、原料栽培にも挑戦中。
*堀内製油 http://horiuchiseiyu.com
第2回「草」高野なる(株式会社ファインド・ニューズ 代表)
株式会社ファインド・ニューズを1990年に創業し国内外の地域の活性化のための農業・健康・美容のプロジェクトおよびプロダクツの商品化やマーケティングの専門家として活動中。企業のアドバイザー・非常勤取締役などを兼務。
*ファインド・ニューズ http://herb.co.jp
第3回「肉」村田勝己(有限会社池多ファーム 代表取締役)
1971年富山市生まれ。1994年東京農業大学農学部を卒業後、富山県庁に入庁。2001年に県庁を退職、実家の肉用牛経営に就農する。2005年に有限会社池多ファームを設立し、自家農場産の牛肉を使用した加工品製造に取り組む。同年11月、富山市内に精肉店「メツゲライ・イケダ」を開店。2006年10月、ドイツ・シュツットガルトで開催された国際食肉加工品コンテストに6品目を出品、うち5品が金賞、1品が銀賞を受賞。2012年2月、中日新聞社主催の中日農業賞で農林水産大臣賞を受賞。同年の農林水産祭にて日本農林漁業振興会会長賞を受賞。
*池多ファーム http://ikedafarm.com/
*メッツゲライ・イケダ http://metzgerei-ikeda.com
第4回「魚」生田與克(築地魚河岸鈴与 三代目・一般社団法人シーフードスマート 代表理事)
1962年東京都月島生まれ。1981年暁星高等学校を卒業後、家業を継ぐ。以来、築地市場を通して自然の恵みの尊さ、日本特有の食文化の奥深さを学ぶ。まぐろ仲卸業を営む傍ら、講演会や執筆、ホームページ運営など、魚食の普及に努め、魚河岸の歴史と食文化を伝える「語り部」として精力的に活動する。また、NHK教育テレビ「まる得マガジン『築地魚河岸直伝 魚をさばく』」で講師を務め、威勢のいい江戸弁が人気。著書に「日本一うまい魚の食べ方」「日本一うまい魚のごはん」(共に、中経出版)、「おいしい魚の目利きと食べ方」(PHP研究所)、他多数。
*築地の魚河岸野郎 http://www.sakanaya.co.jp/
*シーフードスマート http://www.seafood-smart.com/
第5回「果」渡辺喜則(渡辺果樹園 代表)
1926年開園(開園90年)の果樹園・四代目。2000年に実家である渡辺果樹園に入り、農業の道へ。3代目の渡辺喜吉さんが洋梨ル・レクチェの栽培を始め、現在は、和梨4種類、桃3種類、ル・レクチェを中心に栽培、直販も行っている。栽培から、品質・色味を何度もチェックする出荷まで、より美味しい果物を作ろうと日々奮闘している。
*渡辺果樹園Facebook https://www.facebook.com/watakaju4174/
第6回「結」スペシャルゲスト:平野レミ(料理愛好家、シャンソン歌手)
料理愛好家・シャンソン歌手。主婦として家庭料理を作り続けた経験を生かし、「料理愛好家」として活躍。“シェフ料理”ではなく、“シュフ料理”をモットーに、テレビ、雑誌などを通じて数々のアイデア料理を発信。また、講演会、エッセイを通じて、明るく元気なライフスタイルを提案するほか、特産物を使った料理で全国の町おこしなどにも参加し、好評を得る。
著書に「平野レミのつぶやきごはん」(宝島社)、エッセイ集「ドレミの子守歌」(中公文庫)など他多数。新刊「平野レミと明日香の嫁姑ごはん物語」(セブン&アイ出版)、「平野レミのしあわせレシピ」(自由国民社)も好評発売中。
*平野レミ http://www.remy.jp
シリーズ概要
「食べること」も農業の一部だとするならば、畑は食卓そのもの。今日わたしたちがどんな食べものを選び、どのように食べるのか、それらすべてが繋がっていくのです。
正直なものづくりに従事される生産者の方々をゲスト講師にお迎えして、その成り立ちや過程を学び、自分で選べるようになるための智慧を修得する本企画は、シリーズ4年目となります。今回は、「油」「草」「肉」「魚」「果」をテーマに、油、ハーブ(薬草)、肉、魚、果物について学び、味わいます。各回では、フォーカスする食材を用い、前回よりパワーアップした一汁一菜一結を、ご堪能いただきます。
また、結びとなる最終回には、参加者のみなさんの食卓で活躍する“日々、これ食材”を伺い、その食材を生かした料理を持ち寄るポットラック形式の食事会を開催します。今回は、スペシャルゲストとして、平野レミさんにお越しいただきます。
日々の食卓がより豊かになりますよう、美味しいものを食べた時の喜びをみなさんと分かち合い、「食べること」について楽しみながら考えるプログラムです。