都市を語る
- SERIES
「都市」をテーマに、建築、文学、映画、美術等、さまざまな分野の第一線の専門家が語り合います。ゲスト対談者が次の対談者を指名する全6回のリレートーク・シリーズです。
時間 | 各回 19:00-21:00 |
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会場 | ヒルサイドカフェ |
定員 | 50名 |
会費 | 一般2,000円(ドリンク付) |
共催 | 鹿島出版会 |
スケジュール
第1回 五十嵐太郎(建築評論家) × 槇 文彦(建築家)終了しました
2008年04月18日(金) 19:00-21:00
「都市」をテーマに毎回豪華なゲストが語り合うリレー対談の第1回目は、ヒルサイドテラス設計者・槇文彦氏と建築評論家・五十嵐太郎氏をお迎えします。都市の日常性はどのように成り立つのか、権力は都市にいかに介在し介入するのか、グローバリゼーションの光と影など、刺激的な話題をめぐり、お二人が縦横無尽に語り合います。
第2回 槇 文彦(建築家) × 川本三郎(評論家)終了しました
2008年05月23日(金) 19:00-21:00
第1回の五十嵐太郎氏と槇文彦氏の対談に続く第2回は、槇氏のリクエストにより、評論家の川本三郎氏にご登場いただきます。東京やそこに生きた人々をめぐる数々の著書がおありになる川本氏と、多様な視点から東京という都市を規定しているものを考え続けてこられた槇氏。お二人の話題は、文学から映画まで幅広く展開します。
第3回 川本三郎(評論家) × 池内 紀(ドイツ文学者)終了しました
2008年07月04日(金) 19:00-21:00
五十嵐太郎氏→槇文彦氏→川本三郎氏と続いたリレー対談の第3回は、川本さんのリクエストにより、ドイツ文学者でエッセイストの池内紀さんにご登場いただきます。 世界のさまざまな都市を旅してこられた「旅する書斎人」池内さんと、東京・江戸をベースに都市を考えてこられてきた川本さん。 日欧の都市、人々の生活のあり方の違いや、都市での立ち振る舞いなど、豊富な話題満載の楽しい語らいをご期待ください。
第4回 池内 紀(ドイツ文学者) × 植田 実(編集者)終了しました
2008年09月26日(金) 19:00-21:00
五十嵐太郎氏→槇文彦氏→川本三郎氏→池内紀氏と続いてきたリレー対談。第4回目は、池内さんのリクエストにより、編集者・評論家の植田実さんにご登場いただきます。「旅すること」を通して世界中の都市を歩いてこられた池内さんと、「住むこと」から都市を考えてこられた植田さん。異なる視点を持つ博識二人を迎え、都市の深部を探ります。
第5回 2008年10月23日(木) 19:00-21:00終了しました
植田 実(編集者) × 篠山紀信(写真家)
4月にスタートしたリレー対談も、いよいよ佳境を迎えます。第5回は、写真家の篠山紀信さんにご登場いただきます。 篠山さんは、一般にはその華やかな人物写真があまりにも有名ですが、一方で世界の様々な都市を訪れ撮影した写真を、味わい深い文章とともに多数世に出されてこられました。 第4回に引き続きお迎えする植田実さんの卓越した批評眼に導かれながら、時代と併走する写真家が見てきた都市の魅力を詳らかにしてみたいと思います。
最終回 2008年12月19日(金) 19:00-21:00終了しました
篠山紀信(写真家) × 北川フラム(アートディレクター) × 五十嵐太郎(建築評論家)
全6回シリーズの最終回は、前回に引き続き写真家の篠山紀信さん、ヒルサイドセミナーシリーズの仕掛け人でアートディレクターの北川フラムさん、そして第1回目にご登場いただいた建築評論家・五十嵐太郎さんという豪華なメンバーによる鼎談です。都市の光と影を、写真・アート・建築という異なるメディアがどう表現し、都市から何を享受してきたのか――。エキサイティングな出会いの場に皆様が立ち会われんことを!
登壇者・講演者
五十嵐太郎
1967年、パリ(フランス)生まれ。建築史・建築批評家。東京大学大学院修士課程修了。博士(工学)。現在、東北大学准教授。著書に『終わりの建築/始まりの建築』(INAX出版)、『近代の神々と建築』(廣済堂出版)、『戦争と建築』(晶文社)、 『現代建築のパースペクティブ』(光文社)、『美しい都市・醜い都市―現代景観論』(中公新書ラクレ)、『現代建築に関する16章』(講談社現代新書)、『新編新宗教と巨大建築』(筑摩書房)、『「結婚式教会」の誕生』(春秋社)ほか多数。 第11回ヴェニ・ビエンナーレ建築展の日本コミッショナーをつとめる。
槇 文彦
1928年東京都生まれ。東京大学工学部建築学科卒業。クランブルック・アカデミー・オブ・アーツおよびハーヴァード大学大学院修士課程修了。その後ワシントン大学、ハーヴァード大学、東京大学で教鞭をとる。1965年に槇総合計画事務所設立、 現在に至る。計画着手から完成まで25年間におよんだ代官山集合住居計画(ヒルサイドテラス)は、類まれなるまちづくりとして世界に名高い。 主な作品に名古屋大学豊田記念講堂、ヒルサイドテラス、スパイラル、幕張メッセ、東京体育館など。 日本建築学会作品賞、毎日芸術賞、芸術選奨文部大臣賞、日本芸術大賞、レイノルズ賞、プリツカー賞、日本建築学会大賞など受賞多数。
川本三郎
1944年東京生まれ。東京大学法学部卒業後、朝日新聞社に入社。編集者として活躍したのち1972年に退職。 以後、文学、都市、映画を中心とした評論ほか、小説、翻訳など幅広い執筆活動を行う。 1991年に『大正幻影』でサントリー学芸賞、1997年に『荷風と東京』で読売文学賞、2003年には『林芙美子の昭和』で桑原武夫学芸賞、 毎日出版文化賞を受賞。著書・訳書に『郊外の文学誌』『都市の感受性』『今ひとたびの戦後日本映画』『マイ・バック・ページ』『叶えられた祈り』(トルーマン・カポーティ著)ほか多数。
池内 紀
1940年兵庫県生まれ。ドイツ文学者、エッセイスト。東京大学などで教鞭を執る。 フリーの文筆家、翻訳家として活躍。カフカ、ゲーテの新訳や評論、ドイツ語圏の文化をつづったエッセイをはじめ、自然や動植物に関する随筆、テーマ別人物列伝など、 執筆範囲は多岐に渡る。1994年に『海山のあいだ』で講談社エッセイ賞、1999年に『ファウスト』(ゲーテ著)で毎日出版文化賞、2001年に『ゲーテさんこんばんは』で桑原武夫賞、 2000-2002年に『カフカ小説全集』で日本翻訳文化賞を受賞。そのほかにも数多くの著訳書を手掛ける。
植田 実
1935年東京都生まれ。編集者、評論家。現在、東京藝術大学芸術学部建築家講師。 1968年「都市住宅」編集長、1977年「GA HOUSES」編集長、1987年~住まいの図書館出版局編集長。 ADC賞、日本建築学会文化賞受賞。主な著書は、ジャパン・ハウス-打放しコンクリート住宅の現在、真夜中の家-絵本空間論、アパートメント-世界の夢の集合住宅物語、 「都市住宅クロニクルⅠ-Ⅱ」など。
篠山 紀信
1940年東京都生まれ。写真家。日本大学芸術学部写真学科卒業。在学中より新進写真家として頭角を現し、第1回APA賞等数々の賞を受賞。 1968年よりフリー。山口百恵や宮沢りえ、ジョン・レノンとオノヨーコなど、その時代を代表する人物を撮り続け、「激写」や「シノラマ」など新しい表現方法と新技術で常にその時代を切り撮り続けている。 近年ではデジタルカメラで撮影した写真と映像の新しい表現<digi+KISHIN>の活動などが話題。 建築関係では、日本の民家を撮った「家」(1975年 文・多木浩二)、磯崎新との共著「建築行脚」全12巻(1980年~)などの写真集がある。
北川フラム
1946年新潟県生まれ。アートディレクター。1974年東京藝術大学美術学部芸術学科卒業。主なプロデュースとして、「アントニオ・ガウディ展」、「アパルトヘイト否!国際美術展」「ファーレ立川アート計画」、「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ」等多数。芸術選奨(芸術振興部門)、国際交流奨励賞・文化芸術交流賞受賞。アートフロントギャラリー主宰、地中美術館総合ディレクター、新潟市美術館館長、女子美術大学教授等。主な編著作に、『悲喜劇・ 1930年代の建築と文化』『ガウディを <読む>』『希望の美術・協働の夢 北川フラムの 40年』などがある。