樋口紀美子（ピアニスト）

6歳より母の手ほどきでピアノを始める。藤田晴子、田辺緑、岡部昌、永井進、神西敦子、K.ヘルヴィッヒ、H.E.リーベンザーム、G.アゴスティ、H.C.ステファンスカ、W.ブランケンハイム、ディノラ・ヴァルジの各氏に師事。武蔵野音楽大学卒後、1974年渡独。エッセン国立音楽大学、ベルリン芸術大学、ザールブリュッケン国立音大学演奏家コース卒業。
1977年イタリアのフィナーレ・リグレ国際ピアノコンクール3位入賞、1980年スイスのルガノ国際ピアノコンクール「スケルツォ特別賞」受賞。ドイツ、スイス、イタリア各地でのリサイタルで成功を収め、ベルリン・ピアノ界の常連としての地位を確立する。ピアノ教育者として、ドイツ青少年コンクール、ベルリンとハンブルグのスタインウェイ・ピアノコンクールその他で常に上位入賞者を出すなど、高い評価と注目を集めている。
ベルリン教会音楽大学およびベルリン市立音楽学校ピアノ科講師などを歴任。ピティナ・ピアノコンペティション、ベルリン・スタインウェイ・ピアノコンクール審査員。2007年、33年ぶりの帰国以来、浜離宮朝日ホールでの帰国記念リサイタルを機に、演奏活動、日本各地でのコンクール審査員、講演、後進の指導を積極的に行っている。