須磨久善の現代健康セミナー Vol.4
- SERIES
日本初のバチスタ手術を成功させ、何千人もの命を救ってこられた世界的な心臓外科医・須磨久善さんが、現代に生きる私たちが直面するさまざまな病気や医療問題をテーマに、それぞれの分野を専門とする第一線の医師をゲストに迎えてお話しいただく「健康セミナーシリーズ」。
会期 | 2017年9月~2018年7月 全6回 |
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日時 | 19:00-20:30 |
定員 | 50名(要予約) |
参加費 | 一般 2,500円 クラブヒルサイド会員 2,000円 |
予約受付開始 | 開催日の2か月前より受付開始いたします。 |
スケジュール
第1回 2017年9月28日(木) 「手のしくみとその治療について」終了しました
元赤坂クリニック院長 仲尾保志
「神の手」がやたらと登場する昨今ですが、やはり人の手は神が創った最高の芸術と言わざるを得ないほど精緻を極めています。細やかな作業をいとも簡単にやってのける手の構造はどのようになっているのでしょうか?そして、その大切な手に障害が起きた時はどんな治療ができるのでしょうか?手の外科のエキスパートの仲尾先生からお話を伺います。
第2回 2017年11月21日(火) 「肺がんの予防と治療の最前線」終了しました
虎の門病院 呼吸器センター外科部長 河野 匡
肺がんが増加しています。肺がんの中にも手術が可能で抗がん剤に反応するものから、治療の手の及ばない超悪性のものまで様々なタイプがあり、それぞれの状況に応じて最適の治療法が選択されます。数多くの肺がん手術を経験してこられた河野先生から肺がん治療の現況をお話ししていただきます。
第3回 2018年1月26日(金)「再生医療の現在と未来」終了しました
香川大学医学部 心臓血管外科学教授 堀井泰浩
日本で生まれたiPS細胞がノーベル賞を受賞して以来、再生医療は一気に注目を集めました。どのような細胞、組織でも蘇らせることのできる夢の治療として大きな期待が寄せられていますが、現在どこまで実用化が進んでいるのでしょうか? 再生医療の理論と実際、現在と未来について心臓外科の堀井先生にわかりやすく解説していただきます。
第4回 2018年3月16日(金)「脊椎疾患の先端治療」 終了しました
東京慈恵会医科大学附属病院 脊椎・脊髄センター整形外科チーフ 篠原 光
加齢とともに脊椎の異常に伴う症状が日常生活の妨げとなります。首が痛む、背中がつらい、腕が痺れるなどから歩行困難となる場合まで、様々な病状で悩んでおられる方が数多くおられます。難度の高い脊椎の手術経験が豊富で、最先端の手術法を熟知しておられる整形外科の篠原先生にお話を伺います。
第5回 2018年5月22日(火)「高血圧はなぜ悪いー血圧調節のヒミツ」終了しました
心臓血管研究所所長 山下武志
高血圧は危険だ、と誰もが思っています。しかし、どこまで高いとどれだけ危険なのか、どの程度の高血圧なら薬が必要なのか、そして降圧薬の長期服用は本当に安全なのか、などについて実は不明瞭です。そもそも血圧はどのように調節されているのか、高血圧はどのような病気で起こるのか。身近な難問について心臓病のエキスパートの山下先生に解説していただきます。
第6回 2018年7月13日(金) 「膝と股関節の痛みについて」終了しました
世田谷人工関節・脊椎クリニック院長 塗山正宏
老化予防は下半身からが基本です。膝や腰の痛みで十分な歩行や運動が出来なくなると筋肉が衰えて一気に老化が進みます。いつかはやってくる膝や股関節の変形をどのように予防するのか、どの時期にどのような治療が適切なのか。新進気鋭の整形外科医、塗山先生からお話を伺います。
登壇者・講演者
須磨 久善(すま・ひさよし)
心臓外科医。1950年生まれ。世界初の胃大網動脈を用いた冠動脈バイパス手術、日本初のバチスタ手術を成功させ、「神の手をもつ男」と世界から賞賛される。5,000件以上の心臓手術を行う。教育の一環として小・中・高校生を病院に招き、実際の手術を見学させる「病院見学会」を実施。その人生は、小説や映画、テレビドラマで描かれ、業績は中学の理科教科書にも掲載されている。
日本心臓病学会栄誉賞受賞。著書『タッチ・ユア・ハート』『医者になりたい君へ』等。現在はヒルサイドウエストで「SUMA SQUARE CLINIC」を開く。
仲尾 保志(なかお・やすし)
元赤坂クリニック院長。1984年慶應義塾大学医学部卒業。カナダ・トロント大学医学部フェロー、米国・セントルイス・ワシントン大学医学部フェロー、慶應義塾大学医学部専任講師、上肢の外科グループ・チーフ等を経て、2006年、手の外科専門の元赤坂クリニックをANAインターコンチネンタルホテル東京に開設、現在に至る。医学博士。専門は、顕微鏡を用いたマイクロサージャリー手術、内視鏡手術、音楽演奏家の手の治療など。桐朋大学音楽部講師、東京音楽大学講師、NHK交響楽団顧問医などを務めた。
河野 匡(こうの・ただす)
虎の門病院呼吸器センター外科部長。1955年生まれ。医学博士。東北大学医学部卒業。同愛記念病院、東京共済病院、東京大学胸部外科、日赤医療センター、カリフォルニア大学等を経て、現職。日本呼吸器外科学会、日本胸部外科学会評議員。日本内視鏡外科学会委員。フランス、台湾で数度にわたりインストラクターをつとめ、韓国、中国、ベトナムで手術供覧を多数行う。
堀井 泰浩(ほりい・たいこう)
香川大学医学部心臓血管外学科学教授。1963年生まれ。大阪医科大学卒業。虎の門病院外科研修医、三井記念病院心臓血管外科研修医、米国臨床留学(ユタ大学LDS病院)後、湘南鎌倉総合病院、葉山ハートセンター勤務を経て、2006年より現職。日本外科学会専門医・指導医、日本胸部外科学会評議員・指導医、日本心臓血管外科学会評議員、日本血管外科学会評議員、北米胸部外科学会員(STS)、欧州心臓胸部外科学会員(EACTS)。
篠原 光(しのはら・あきら)
東京慈恵会医科大学附属病院 脊椎・脊髄センター整形外科チーフ。1975年生まれ。東京慈恵会医科大学卒業。慈恵医大柏病院脊椎外科チーフ、慈恵医大第三病院脊椎外科チーフを経て本年1 月より現職。専門は、脊椎脊髄外科、最小侵襲脊椎安定術(MISt)、内視鏡下脊椎手術、脊柱変形矯正手術。第20回日本最小侵襲整形外科 学会最優秀口演賞、Best Doctors in Japan 2014-2015受賞。
山下 武志(やました・たけし)
心臓血管研究所所長。1961年生まれ。東京大学医学部卒業。東京大学医学部付属病院等を経て、心臓血管研究所勤務。2011年より同研究所所長兼付属病院長。1994年、XXI International Congress on Electrocardiology Young Investigator's Awards、第11回日本心電学会第10回木村栄一賞、1997年、第61回日本循環器学会Young Investigator's Awards、2004年、日本医科学応用研究財団による日本心電学会論文賞受賞。日本内科学会(内科認定医)、日本循環器学会(認定専門医)。著書に『ナース、研修医のための心電図が好きになる』、『もう迷わない!好きになる心電図』、『不整脈で困ったら』、『知っていますか?抗血栓療法のための消化管出血の知識』など多数。
塗山 正宏(とやま・まさひろ)
1979年生まれ。北里大学医学部入学卒業。北里大学病院、北里大学東病院、北里大学病院救急救命センター、北里大学メディカルセンター勤務を経て、2017年7月より世田谷人工関節・脊椎クリニック院長。専門は股関節、膝関節。整形外科学会・日本整形外科学会運動器リハビリテーション専門医、日本体育協会公認スポーツドクター、身体障害者福祉法指定医、ロコモアドバイスドクター。
シリーズ概要
今回も、手の医学から、肺がん、再生治療、脊椎疾患、高血圧のしくみ、膝・股関節の痛みの予防と治療まで、ヴァラエティに富んだテーマでお話しいただきます。アットホームな雰囲気の中、須磨先生の巧みなリードで貴重なエピソードやアドバイスが引き出され、参加者との質疑応答も活発です。今期もご期待ください。