北川一成の“超デザイン塾”Vol.2-人間について考える
- SERIES
グラフィックデザイナー北川一成さんが、様々なジャンルの第一人者をゲストに迎え、〝直接会って考える″セミナーシリーズが復活します。今回のテーマは「人間について考える」。2014年11月13日の第1回以降、定期的に開催する予定です。
時間 | 各回 19:00-21:00 |
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定員 | 50名 |
会費 | 一般2,500円 クラブヒルサイド会員1,500円 |
予約・お問い合わせ | クラブヒルサイド事務局 |
スケジュール
北川一成の“超デザイン塾”Vol.2-人間について考える 第1回 「広重から読み解く日本人」 終了しました
ゲスト:竹村公太郎(元国土交通省河川局長、日本水フォーラム事務局長、『日本史の謎は「地形」で解ける』著者)
第1回は、社会資本整備の論客として活躍する一方、地形・気象・インフラの視点から日本と世界の文明を論じ、『日本史の謎は「地形」で解ける』がベストセラー中の竹村公太郎さんをゲストにお迎えします。日本の稲作文明はいかに誕生したのか?3000㎞も長い列島で、なぜ、日本人は同じ言語を話すのか?日本人の美意識はいかに形成されたか?など、日本人の原点を探索するヒントを広重の浮世絵で解いていきます。
ぜひご参加ください。
北川一成の“超デザイン塾”Vol.2-人間について考える 第2回 「脳と地域再生」 終了しました
ゲスト:小泉英明(脳科学者/日立製作所役員待遇フェロー)
第2回は、その研究が世界中から注目を集める脳科学者・小泉英明さんをお迎えします。
小泉さんは「偏光ゼーマン法」や「光トポグラフィ法」など画期的な技法を創出し、環境計測や医療計測の分野で世界の研究開発をリードしてこられました。その一方で、脳の研究を通じた人間に対する深い洞察に基づき、教育のあり方についても様々な提言を行ってこられ、近年は、農村と都市の格差解消を目指し城鎮化(新型都市化構想)を進めようとする中国政府に招かれ、ホリスティック(包括的)な都市群構想を提言されています。都市設計についてのコペルニクス的概念の転換ともいわれる「城鎮化」とは何か。人間がよく育ち、生き、老いることのできる地域はいかにすれば可能か。知見に満ちたお話を伺います。
登壇者
北川一成(きたがわ・いっせい)
1965年兵庫県加西市生まれ。87年筑波大学卒業。01年、書籍『NEW BLOOD』(六曜社)で建築・美術・デザイン・ファッションの今日を動かす20人の1人として紹介。同年国際グラフィック連盟(世界約250名のトップデザイナーによって構成される世界最高峰のデザイン組織)の会員に選出。04年、フランス国立図書館に、“近年の印刷とデザインの優れた本”として多数の作品が永久保存される。05年、ケープタウンで開催された世界デザイン会議「DESIGN INDABA8」にてスペシャルスピーカーとして招かれる。08年、現代アーティストとして世界三大芸術祭「FRIEZE ART FAIR」に出品。デザインの国際コンペであるNY ADCや、D&AD Awards の審査員を務めるなど、国内外で高い評価を受ける。TDC賞、JAGDA新人賞、JAGDA賞など受賞多数。11年秋、パリのポンピドーセンターで開催される現代日本のグラフィックデザイン展の作家 15人の1人として選抜される。フジテレビのデザイン情報番組「ニューデザインパラダイス」、NHKの経済情報番組『ビジネス新伝説 ルソンの壷』に出演。著作に『変わる価値』(発行:ワークスコーポレーション)、関連書籍に『ブランドは根性』(発行:日経 BP 社)がある。
竹村公太郎(たけむら・こうたろう)
公益財団法人リバーフロント研究所・研究参与、日本水フォーラム事務局長、博士(工学)。1945年神奈川県生まれ。1970年東北大学工学部土木工学科修士修了。同年建設省入省、2001年国土交通省河川局長退職。一貫して河川、水資源、環境問題に従事。東北大学客員教授、首都大学東京客員教授。著書に『日本文明の謎を解く』『土地の文明』『幸運な文明』『日本史の謎は『地形』で解ける』など多数。
小泉英明(こいずみ・ひであき)
1946年生まれ。日立製作所役員待遇フェロー。東京大学先端科学技術研究センター客員教授を経てボードメンバー、東京大学総合文化研究科・同教養学部運営諮問会議委員、東京農工大学経営協議会委員、日本工学アカデミー理事・副会長、生存科学研究所他の理事。1971年、東京大学基礎科学科卒業。76年、偏光ゼーマン法の創出で理学博士。日立MRI開発プロジェクトリーダーとして種々の新技法を開発。95年、光トポグラフィ法を創出して「心の計測」に取り組む。大河内記念賞ほか受賞多数。著書に『脳は出会いで育つ:「脳科学教育」入門』、『脳の科学史』『脳科学の真贋』『童の心で:歌舞伎と脳科学』(市川團十郎と共著)アインシュタインの逆オメガ:脳の進化から教育を考える』など。
シリーズ概要
デザイナーは色や形を決める専門家ですが、一流の方のお仕事を拝見しておりますと、造形力やデザインソフトを操れるだけで一流とよばれているわけではないことがわかります。ではどういうことなのか?
大事なことは「他人の気持を察する努力」ではないかと思います。例えば、パッケージデザインを考えるときも、商品開発の背景や開発者の話を聞き、商品を受け取る消費者の気持ちを想像することが必要です。考えてみれば、デザイナーとは人間と向き合う仕事なのです。それは言い換えれば、「人間を考える」ことだと思います。それはどんな職業も同じことなのかもしれません。