ヒルサイドテラスの“住人”たち Part3
第2回「代官山をより面白くするアイデアを考える」 伊藤直樹(クリエイティブディレクター/PARTY)
- SEMINAR
- 募集終了
このイベントは終了しました
出演 | 伊藤直樹(クリエイティブディレクター/PARTY) |
---|---|
日時 | 2012年05月31日(木) 19:30-21:00 |
会場 | スタジオヒルサイド(ヒルサイドテラスH棟) |
定員 | 30名 |
会費 | 一般2,500円 クラブヒルサイド会員/学生1,500円(ドリンク付) |
予約・問合せ | ヒルサイドインフォメーション TEL: 03-5489-3705 FAX: 03-5489-1269 E-MAIL : mail info@hillsideterrace.com |
出演者
伊藤直樹
クリエイティブディレクター。静岡県生まれ。ADK、GT、ワイデン+ケネディトウキョウ代表を経て、2011年クリエイティブラボ「PARTY」を設立。チーフ クリエイティブ オフィサー(CCO)を務める。これまでにナイキ、グーグル、ソニーなど企業のクリエイティブディレクションを手がける。「経験の記憶」をよりどころにした「身体性」や「体験」を伴うコミュニケーションのデザインは大きな話題を呼び、国際的にも高い評価を得ている。これまでに国内外の150以上に及ぶデザイン賞・広告賞を受賞。カンヌ国際広告祭においては日本人受賞記録最多となる5つの金賞を含む14のライオン(賞)を獲得。相模ゴム工業「LOVE DISTANCE」では日本人として13年ぶりとなるフィルム部門での金賞を獲得。D&AD,NYADC,カンヌなど国内外の10以上のデザイン賞・広告賞で審査員を歴任。東京インタラクティブアドアワード(TIAA)2011,2012審査員長。ストックホルム、ロンドン、メキシコシティ、台北など海外での講演も多数。経産省「クールジャパン」(2011)クリエイティブディレクター。「クールジャパン官民有識者会議」メンバー(2011,2012)。京都造形芸術大学教授。
関連シリーズ
ヒルサイドテラスの“住人”たちPart3 2012年~
ヒルサイドテラスを拠点に活躍する“住人”にその仕事と人生を語っていただく大好評のセミナーシリーズ。1年ぶりの本シリーズでは、映画、広告、音楽、美容、写真など、多様な分野の第一線で活躍する新しい“住人”の方々にスポットを当てます。
- 第1回 「映画プロデューサーという仕事」阿部秀司(映画プロデューサー)終了しました
- 第2回 「代官山をより面白くするアイデアを考える」 伊藤直樹(クリエイティブディレクター/PARTY)終了しました
- 第3回 「僕はこうして音楽家になった」渋谷慶一郎(音楽家/作曲家)終了しました
- 第4回 「嶋田ちあきの創る美の世界」嶋田ちあき(ヘアメイクアップ・アーティスト)終了しました
- 第5回 「風景を記述する試み」新津保建秀(写真家)終了しました
- 第6回 「心臓からのメッセージ」須磨久善(心臓外科医)終了しました
- 第7回 「キギのこれまでとこれから」 原亮輔+渡邉良重/キギ(アートディレクター)終了しました
ヒルサイドテラスの“住人”たち Part3 レポート 第2回 「代官山をより面白くするアイデアを考える」 伊藤直樹
世界のインタラクティブなクリエイティブを先導する伊藤直樹さんのセミナーは、住人シリーズで初めてのワークショップでした。参加者は、WEBや広告などのクリエーターから、代官山のまちづくりに関わる方まで。年齢層も10代から70代まで幅広く、クラブヒルサイドが目指す「世代、ジャンルを超えた人々をつなぐ」場となりました。
最初に、伊藤さんがこれまで手掛けられた、そして今手掛けておられるプロジェクトの数々が、会場となったPARTY社スタジオの三方の壁面を使って立体的に紹介され、そのお仕事の斬新さに参加者たちの期待感も高まります。次いで行われたワークショップは、良いアイデアを考えるための方法と、グループディスカッションのルールとの2部構成。4~5人ずつのグループに分かれて、アイデアを出し合うというもの。ポストイットを使いながら、グループの中で意見をまとめていきます。驚いたのは、参加者のほとんどが初対面であるにも関わらず、非常に活発な議論が行われていたこと。実際にPARTYがプロジェクトで企画を考えるときにも使う「Mazer(マザー)」というメソッドの威力なのでしょう。
それぞれのグループから出てくるアイデアに対し、それをいかに飛躍させるかを伊藤さんがアドバイス。グループワークは時間延長となるほどの白熱ぶりを見せ、会場全体が熱気にあふれ、PARTYのインタラクティブ・クリエイティブのプロセスの片鱗を体験したようでした
印象的だったのは、「アイデアは誰にでも出せる。アイデアは大事だが、アイデアに固執してはいけない」という伊藤さんの言葉。アイデアは目的ではなく、それはあくまでも新しいコミュニケーションを生むためのツールなのでしょう。伊藤さんの「爽やかさ」もそこに起因しているのだと感じました。