日本を代表するアーティストとして、数多くの女優・歌手・モデルのメイクを手掛けてこられた嶋田ちあきさん。当日、会場となったヒルサイドプラザには、嶋田さんのファンやメイクを学ぶ女性たち100人以上が訪れ、熱心に嶋田さんのお話に耳を傾け、メイクアップショーに見入っておられました。中には、プロの美容師やメイクアップアーティストも。嶋田さんがメイク界において圧倒的な存在であることがわかります。

舞台の演出家を志していた大学在学中にメイクアップと出合い、アシスタント専任機関6か月という異例の早さでデビュー。若干22歳でフリーのメイクアップアーティストとして独立し、嶋田さんが手掛けた斬新なメイクが次々と雑誌の表紙を飾るようになります。会場に映し出される写真の一枚一枚はどれも鮮明な記憶を呼び起こし、それぞれが時代の空気を強烈に伝えてくれるものでした。まさにメイクとは時代と共にあるのです。

続くメイクアップショーでは、会場にむかって語りかけながら、素晴らしいスピードでモデルさんにメイクを施していきます。実は、嶋田さんの動体視力はイチロー並とのこと。確かな目が、確かな技術を支えているのです。ご自身で開発した筆を使ってメイクを施す姿は、顔という小さなキャンバスに向かって筆を走らすアーティストのよう。幼い頃から絵を学んでおられた嶋田さんにとって、メイクとはメディアを変えたアートなのです。

最後に、嶋田さんから「肩書きのない名刺を持って仕事がしたいです。嶋田ちあきっていう人がいて、肩書きは何も書いていない。何をするんだろう？でも頼んでみたいって思われる、そんな人になりたい。そして色々な人と出逢い良い意味で影響をうけて、人として成長していきたいです」という力強いメッセージがありセミナーは終了しました。