北川フラムの対話シリーズ 知をひらく人たち
第4回「鶴見俊輔」 ゲスト:加藤典洋(文芸評論家)
- SEMINAR
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この国の文化の諸ジャンルを切り拓いた“巨人”たちは、あふれるような好奇心に導かれた該博な知と深い歴史意識を礎に、専門性を越え、いかに人々(他者)に向けて自らの仕事をひらこうとしたのか――。
ゲスト | 加藤典洋(文芸評論家) |
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日時 | 2017年10月20日(金) 19:00-20:30 |
会場 | クラブヒルサイドサロン(ヒルサイドテラスアネックスB棟2F/東急東横線代官山駅より徒歩3分) |
定員 | 50名(要予約) |
会費 | 一般2,000円 クラブヒルサイド会員/学生1,000円 |
参考図書 | 鶴見俊輔『北米体験再考』『思い出袋』(岩波新書) 加藤典洋『言葉の降る日』(岩波書店) 『鶴見俊輔さんと囲んで第5巻:加藤典洋<創作は進歩するのか>』(SURE) |
主催・問合せ | クラブヒルサイド事務局 TEL: 03-5489-1267 (11:00-21:00 月曜休) FAX: 03-5489-1269 E-MAIL : info@clubhillside.jp |
共催 | 現代企画室 |
協力 | 代官山 蔦屋書店 |
登壇者
加藤典洋(かとう・のりひろ) プロフィール
1948年山形県生まれ。東京大学文学部フランス文学科を卒業。文芸評論家。国立国会図書館調査員、明治学院大学国際学部教授、早稲田大学国際学術院教授を経て、同名誉教授。現代文学、思想史、政治、歴史認識と幅広く発言する。『言語表現法講義』で新潮学芸賞、『敗戦後論』で伊藤整文学賞、『テクストから遠く離れて』と『小説の未来』で桑原武夫学芸賞受賞。他に『人類が永遠に続くのではないとしたら』、『戦後入門』、『敗者の想像力』など著書多数。
北川フラム(きたがわ・ふらむ) プロフィール
1946年新潟県高田市(現・上越市)生まれ。東京芸術大学卒業。アートフロントギャラリー主宰。主なプロデュースとして「アントニオ・ガウディ展」、「子どものための版画展」、「アパルトヘイト否(ノン)!国際美術展」など。「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ」「瀬戸内国際芸術祭」、今年開催される「北アルプス国際芸術祭」「奥能登国際芸術祭」の総合ディレクターを務める。
イベント概要
この国の文化の諸ジャンルを切り拓いた“巨人”たちは、あふれるような好奇心に導かれた該博な知と深い歴史意識を礎に、専門性を越え、いかに人々(他者)に向けて自らの仕事をひらこうとしたのか――。その仕事と生き方を通して未来への針路を探るシリーズの第4回は、哲学者、鶴見俊輔(1922-2015)を取り上げます。
小学生の頃から不良行為を重ね、中学校を中退し、渡米、16歳でハーバード大学に入学するという特異な道を歩んだ鶴見俊輔は、日米開戦を迎え、負けるとわかっている日本に帰り、軍属として渡ったジャワでの鮮烈な体験を経て、戦後、思想家としての道を歩み始めます。プラグマティズム哲学の研究から、日本近代思想、大衆文化研究、時事評論まで広範なジャンルにわたる膨大な著作の一方、ベ平連などの市民運動にも参画しました。決して大義を掲げず、日常的な喜怒哀楽を信じ、限りなくリベラルであり続けた鶴見。その思想と生き方をめぐり、鶴見に「自分と世界の間をつなぐ手がかりを与えられた」と語る加藤典洋さんと、「その思考の展開を道しるべとしてきた」と語る北川フラムが語り合います。
小学生の頃から不良行為を重ね、中学校を中退し、渡米、16歳でハーバード大学に入学するという特異な道を歩んだ鶴見俊輔は、日米開戦を迎え、負けるとわかっている日本に帰り、軍属として渡ったジャワでの鮮烈な体験を経て、戦後、思想家としての道を歩み始めます。プラグマティズム哲学の研究から、日本近代思想、大衆文化研究、時事評論まで広範なジャンルにわたる膨大な著作の一方、ベ平連などの市民運動にも参画しました。決して大義を掲げず、日常的な喜怒哀楽を信じ、限りなくリベラルであり続けた鶴見。その思想と生き方をめぐり、鶴見に「自分と世界の間をつなぐ手がかりを与えられた」と語る加藤典洋さんと、「その思考の展開を道しるべとしてきた」と語る北川フラムが語り合います。
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