人生に大切なことはすべて絵本から教わった2011-2012
第3回 いま、読みたい絵本
- SEMINAR
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このイベントは終了しました
出演 | 末盛 千枝子(編集者) |
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日時 | 2011年10月22日(土) 16:00-17:30 |
会場 | ヒルサイドバンケット |
定員 | 70名 |
会費 | 一般2,500円 クラブヒルサイド会員1,500円 (紅茶とプチタルト付き) |
予約・問合せ | ヒルサイドインフォメーション TEL: 03-5489-3705 FAX: 03-5489-1269 E-MAIL : mail info@hillsideterrace.com |
出演者
末盛千枝子
1941年生まれ。絵本の編集者を経て、88年すえもりブックスを設立。 以後、タシャ・チューダー、ゴフスタインの絵本、皇后美智子様の講演録など、独自の価値観による出版を続けている。 2010年4月に『人生に大切なことはすべて絵本から教わった』(現代企画室刊)を出版。同年5月に岩手県八幡平市に移住。編集・講演・執筆活動を行う。
イベント概要
関連シリーズ
人生に大切なことはすべて絵本から教わった
2011-2012
編集者として45年にわたり美しい絵本と関わってこられた末盛千枝子さん。2008年度ヒルサイドテラスで大好評を博し、同名の書籍も生み出したセミナーシリーズが、多くのご要望を受けて再開されます。多彩なゲストもお迎えしながら開催します。人間の生き方のなかに本当の美しさを見据え、それを出版を通して人々に伝えてこられた末盛さんの滋味豊かな言葉に触れてください。
- 第1回 良寛とフランチェスコ ― 大正デモクラシーがもたらしたもの 末盛千枝子、 北川フラム2011年6月11日(土)終了しました
- 第2回 「いのち」をめぐって - 宮沢賢治を手がかりに 末盛千枝子、 中村桂子2011年7月30日(土) 14:00-15:30終了しました
- 第3回 いま、読みたい絵本2011年10月22日(土)終了しました
- 第4回 大編集者マーガレット・マッケルダリー2011年11月26日(土)終了しました
- 第5回 M.B.ゴフスタイン「あなたのひとり旅」―出版をめぐって 末盛千枝子、谷川俊太郎2012年2月4日(土)終了しました
- 1冊の絵本をあなたに―「3.11 絵本プロジェクトいわて」から3月24日を予定しておりましたが、諸事情により延期いたします。 日程が決まり次第お知らせいたします。終了しました
- 第6回 母を語る2012年4月14日(土)終了しました
- 第7回 子どもという不思議 (最終回)2012年6月9日(土)終了しました
人生に大切なことはすべて絵本から教わった レポート 第3回「いま、読みたい絵本」
2011年10月22日(土) ヒルサイドバンケット
2011年に再開してから、これまで対談形式で行われてきたセミナーですが、今回は久しぶりに末盛さんおひとりにお話いただく会となりました。
2009年5月に末盛さんが岩手に移住されて後、3月11日の震災に遭われた末盛さんは、被災地の子どもたちに絵本を届ける「3.11絵本プロジェクトいわて」を主宰されています。10月14日現在、梱包を空けた荷物58,009個、本の冊数231,717冊、配布済みの地域178箇所、すでに配布した本の冊数69,855冊。ボランティアの方がたを中心に、絵本の仕分け、移動図書館車「絵本カー」での配布、読み聞かせが行なわれ、今日も被災地に絵本が届けられています。
そんな活動をされている末盛さんが「いま、読みたい絵本」としてご紹介くださった1冊目は、ご自身も大好きだという絵本、谷川俊太郎さん・文、長新太さん・絵『わたし』でした。易しい文とユーモラスな絵で「わたし」の存在が描かれるこの絵本、その冒頭を朗読してくださりながら、「『わたし』に描かれているような存在がすべてなくなるということ。ほんとうに大変なことだと思います。」と末盛さんは語られます。
2冊目は、レオ・レオニ『フレデリック』。「こういう大変なときだからこそ詩人や芸術家といった人たちの出番ではないか」と言われる末盛さんが、そのメッセージを伝えてくれる本として真っ先に挙げられた絵本です。
絵本のほかには、作家であり夫でもあった吉村昭さんとの最期の日簿を綴った、津村節子『紅梅』。同じ津村節子さんの著書では、末盛さんの名づけ親でもある彫刻家・高村光太郎さんと妻・智恵子さんのふたりの愛情が描かれた『智恵子飛ぶ』をご紹介くださいました。
そして、『幸福の王子』『わがままな大男』と、子どもたちに美しいお話を残しながらも、人生の歯車を自ら狂わせてしまったことから、2度と自分の息子たちに会うことができなかった英劇作家・オスカー・ワイルドのお話。人生の悲哀を語られながらも、彼の死後、その愛情がしっかりと息子へと届けられるまでを一連の物語として伝えて下さいました。