日々、これ食卓05
- SERIES
丁寧につくられた食材は、日々の食卓を豊かにしてくれます。食にまつわる正直なものづくりに携わる方々を講師にお迎えして、その想いに触れ、味わうことで、食べることを楽しみながら考えるプログラムのシリーズ第5弾です。
会期 | 2017年5月20日(土)―2018年1月27日(土) 全6回 |
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会場 | クラブヒルサイドサロン(ヒルサイドテラスアネックスB棟2F 東急東横線[代官山駅]下車、徒歩3分) |
参加費 | <通期受講>一般:30,000円 クラブヒルサイド会員・学生:27,000円・事前振込 ※第6回は通期受講のみ |
主催 | クラブヒルサイド / スティルウォーター |
協力 | KOCHI GOOD FOODS / さいころ食堂 / navy note |
スケジュール
第1回「麦」 2017年5月20日(土)11:00−13:00終了しました
前田茂雄(「前田農産食品合資会社」専務取締役)
強力、中力、薄力といった分類は耳慣れていても、米のように品種を分けた小麦はほぼ見られません。前田農産食品では、春よ恋、はるきらり、ゆめちから、キタノカオリ、きたほなみといった五種類の小麦を栽培し、プロ向けに品種別小麦を製品化。小麦違いで焼いたパンの食べ比べも行います。
<献立>
・蕗の薹味噌入りグリッシー二
・原麦と豆入りミネストローネ
・パンに合う四種のプレート
| キャベツのタイム風味のとろとろ煮
| 豚肉のリエット
| 新玉葱とセロリのビネガーマリネ
| 釜揚げシラスのアヒージョ
・粉を味わうパン
第2回「茄」 2017年7月15日(土)11:00−13:00 終了しました
桐島正一(「桐島畑」代表)
「就農のきっかけは多くの先輩農家が輝いて見えたから」という桐島さんは、高知県・四万十で年間80種類の野菜を無農薬、無化学肥料で露地栽培している。「種は時をつなぐもの」という信念のもと、そのうちの7割を自家採種。その中からこの時期に採れる3種類の茄子を掘り下げ、味わいます。
<献立>
・焼き長茄子とたたき胡瓜の梅あんかけ
・三種の茄子のすり流し
・千両茄子とオクラ、焼き鮎の煮浸し
・水茄子の浅漬け混ぜおむすび
第3回「有」 2017年9月2日(土)11:00−13:00 終了しました
大賀昌(「タイ・ハーモニーライフオーガニック農園」代表)
タイにて「自然と人間の調和」を理念にEM肥料使用、オーガニック農業を営むハーモニーライフオーガニック農園。熱帯の地で育てるハーブや野菜は年間70品目にものぼります。モロヘイヤヌードルやジャムなど多くの加工品も製造する大賀さんから、異国の有機農業を学びます。
<献立>
鋭意、調整中です。どうぞお楽しみに!
第4回「葡」 2017年10月21日(土)11:00−13:00 終了しました
佐藤宗一(「角藤農園」農場長)
「同じ葡萄でも醸すワイナリーによって味が違うのが面白い」というのは、ワイン用の葡萄栽培家として40年以上の経歴をもち、メルシャンや小布施ワイナリーにも葡萄を供給する佐藤さんのお言葉。食用とワイン用品種の葡萄の違いとは?ワイン用品種を料理としてじっくりと味わってみます。
<献立>
・四種のぶどうのマリネ
・きのこのポタージュ、葡萄の香り添え
・骨付き鶏肉と赤葡萄の煮込み
・干し赤葡萄入りカレーピラフおむすび
第5回「穀」 2017年12月9日(土)11:00−13:00 終了しました
高谷裕治・絵里香(「合同会社蒜山耕藝」代表)
2011年に創業した「蒜山耕藝」は、高谷裕治さん絵里香さんご夫妻が営む農家で、岡山県・蒜山で無農薬と無肥料で作物を育てています。蒜山の大地と水で育まれた米や野菜はどれもみずみずしく透き通った味わい。美味しく食べることを分かち合いながら、未来を見据える彼らの農業とは?
<献立>
・千切りじゃがいも香味油和え
・根菜の滋味スープ
・粕味味噌漬けの豚肉と白菜のグリル
・揚げ玄米餅と高谷さんのお米のおむすび
第6回「結」 2018年1月27日(土)11:00−14:00 終了しました
ポットラック形式の食事会
日々の料理には物語が詰まっています。本企画の結びとして、参加者のみなさんの食卓で活躍する“日々、これ食材”を用いた一品を持ち寄って、懇親を兼ねた食事会を開催します。思い思いにつくられた料理が一堂に会する食卓を囲み、それぞれの物語に触れるような豊かな時間を過ごします。
全6回 料理人:大黒谷寿恵
石川県金沢市出身。大学卒業後、料理の世界へ。数店舗の料理長を経て、2006年kurkku cafeのディレクター兼料理長に就任。独立後は講師、ケータリング、出張シェフ、レシピ開発を精力的に行う。2009年より鎌倉で料理教室「寿家」を開業。野菜や日本の伝統食材を用いた料理を得意とする。2015年に「にほんのごはん」のサイトを立ち上げる。
講師紹介
第1回「麦」前田茂雄(前田農産食品合資会社 専務取締役)
1974年生まれ。東京農業大学卒業後、米国テキサスA&M大学・アイオワ州立大学にて農業経営・流通を学び、多くのアメリカ農家との出会いから大規模商業流通農業を実習。2000年に実家の前田農産食品合資会社に就農。入植後119年、蓄積された先人の「勘」や「経験」に基づく施肥設計作業データや工程情報を残し、更に100年持続する農業経営を実践模索。2008年より農業サポーター作りに力を注ぐ一方、農閑期となる冬期の新畑作輪作体系確立のために、ポップコーン栽培を開始し、2016年国産初の電子レンジ専用“北海道十勝ポップコーン”を商品化、2017年北海道食品コンクールにて北海道知事賞受賞。
*前田農産食品合資会社 http://www.co-mugi.jp/
第2回「茄」桐島正一(桐島畑 代表)
1966年生まれ。高知県立実践農業大学卒業後、2年間アメリカへ行き農業を学ぶ。21歳で農業を始め、現在に至る。年間約80種類の野菜を無農薬、無化学肥料で路地栽培し、そのうち7割を自家採種している。
第3回「有」大賀昌(タイ・ハーモニーライフオーガニック農園 代表)
1956年宮崎県宮崎市生まれ。東海大学海洋学部卒業。1999年タイ国にオーガニック農園「Harmony Life Organic Farm」を設立し、現在、約70品目を栽培(USDA、EURO、IFOAM、Canada、Thailandなどの5つのオーガニック国際認証を取得)。“自然と人間の調和”を理念として、オーガニック農園の経営、オーガニック農法の普及、オーガニック食品の加工・製造、サスティナブルな日用品の開発・製造に取り組む。バンコク市内で「SUSTAINA Organic Shop & Restaurant」を運営し、タイ国内のデパートやスーパーで自社の農作物も販売。自社製品の一部は、米国、日本、ヨーロッパ、アジア各国など世界10カ国以上の国々に輸出している。
*タイ・ハーモニーライフオーガニック農園 http://www.faunuhn.com/about/
第4回「葡」佐藤宗一(角藤農園 農場長)
1946年、長野県中野市出身。15歳で上京し、運転手として働きながらワインに出会う。20歳で故郷に戻り、実家を継いで農業に従事。生食用ぶどうを作るが、1986年、ワインメーカーからの委託でワインぶどう栽培を始める。2004年、出荷したぶどうによるシャトーメルシャン「北信シャルドネ」が国産ワインコンクールで金賞受賞。その後も受賞歴多数。2006年、角藤農園の農場長に就任。
第5回「穀」高谷裕治・絵里香(合同会社蒜山耕藝 代表)
岡山県と鳥取県の狭間にある蒜山・中和地域で農家を営む。もともと食を通じて農業に興味を持ち、2010年に千葉県富里市の自然栽培農家のもとで研修を開始。翌年に蒜山・中和へ移住。稲作中心の農業を営むかたわら、米や農作物の加工品を販売し、2014年には自分たちの食卓、作業場を開く場として「くど」をオープン。
*合同会社蒜山耕藝 http://hiruzenkougei.com/
シリーズ概要
今回は、「麦」小麦、「茄」茄子、「有」有機農法、「葡」葡萄、「穀」穀物、をテーマにその成り立ちを学び、後半には各回でフォーカスする食材の魅力を引き出した料理「一汁一菜一結」をミニコース仕立てでご堪能いただきます。また、結びとなる最終回には、参加者のみなさんの食卓で活躍する“日々、これ食材”を用いた一品を持ち寄るポットラック形式の食事会を開催。みなさんの日々の料理が一堂に会し、それぞれの物語に触れるような豊かな時間を過ごします。
みなさんの日々の食卓がより豊かになりますよう、美味しいものを食べた時の喜びを分かち合い、四季の移り変わりと共に「食べること」を楽しみましょう。