遠山正道の“おいしい教室” ~お弁当から食文化が見える 第2回 「美しい弁当」
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今度は、「お弁当」を切り口に、食に縁のある多彩なゲストを迎えて、
「おいしいって何?」を考えるスクールを開講します。
普段何気なく食べたり目にする「お弁当」を改めて見直してみると、
「お弁当」の向こうに今まで気付かなかった
実に多くの情景に気づくことができるはずです。
第2回のテーマは「美しい弁当」。
ゲストにキギの植原亮輔さん、渡邉良重さんのお二人をお迎えします。
ゲスト | キギ (植原亮輔・渡邉良重) |
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日時 | 2012年7月28日(土) 10:30- |
会場 | ヒルサイドテラス アネックスA(東京都渋谷区猿楽町29-21) |
定員 | 個別講習:10名 |
受講料 | 7,000円 |
時間 | セミナー2時間・懇親会1時間 |
主催 | クラブヒルサイド、スマイルズ |
協賛 | Soup Stock Tokyo |
プロフィール
キギ
植原は北海道生。渡邉は山口県生。共にDRAFT CO.,LTD.を経て、’12年㈱キギを設立。二人はPASS THE BATONのアートディレクション、D-BROSのプロダクト、作品制作等で共同制作を多く手掛ける。’03年に二人が手掛けたD-BROSのビニール製のフラワーベース「hope forever blossoming」は、世界の主要ミュージアムショップ等で現在11作目が販売されている。他、ファッションブランド、シアタープロダクツのグラフィック(植原)、内田也哉子氏との共著「BROACH」(渡邉)などがある。
遠山正道
1962年東京都出身。株式会社スマイルズ代表取締役社長。慶應義塾大学卒業後、1985年三菱商事(株)に入社。1997年に日本ケンタッキー・フライド・チキン(株)に出向後、スープ専門店「Soup Stock Tokyo」第1号店を開店。2000年に三菱 商事初となる社内ベンチャー企業(株)スマイルズを設立し、代表取締役社長になる。2008年MBOにより株式を100%取得。現在51店舗を運営。2006年より、ネクタイ専門店「giraffe(ジラフ)」をヒルサイドテラス内に出店。2009年、リサイクルの新しいかたちを提案するショップ「PASS THE BATON(パス ザ バトン)」を開始、代表取締役社長をつとめ、現在、表参道、丸の内に店舗を持つ。コンランショップのパッケージデザインやイデーの家具デザインなどを手がけ、ニューヨーク、赤坂、青山で個展を開催するなどアーティストとしても活躍。美術館を身近に感じてもらう新たな試みである「オープン ミュージアム プロジェクト」のメンバーとしても活動している。
関連シリーズ
遠山正道の“おいしい教室”
~お弁当から食文化が見える
食べるスープの専門店の「スープストックトーキョー」を主宰する遠山正道が、
今度は、「お弁当」を切り口に、食に縁のある多彩なゲストを迎えて、
「おいしいって何?」を考えるスクールを開講します。
- 第1回 2012年6月16日(土) 10:30-「色と白」 ゲスト:野村友里(フードディレクター)終了しました
- 第2回 2012年7月28日(土) 10:30-「美しい弁当」 ゲスト:キギ (植原亮輔・渡邉良重)終了しました
- 第3回 2012年8月18日(土) 10:30-「HOUSE」 ゲスト:皆川明 (minä perhonenデザイナー)終了しました
- 第4回 2012年9月8日(土) 10:30-「フランス人に食べさせたい弁当」 ゲスト:松嶋啓介 (シェフ)終了しました
- 第5回 2012年10月6日(土) 15:00-「サプライズ!」 ゲスト:小山薫堂 (放送作家・脚本家)終了しました
- 第6回 2012年11月17日(土) 10:30-「旬の味」 ゲスト:辻義一 (料理人)終了しました
- 第7回 2012年12月15日(土) 10:30-「陰と陽」 ゲスト:佐藤卓 (グラフィックデザイナー)終了しました
遠山正道の“おいしい教室” ~お弁当から食文化が見える 第2回 レポート
震災をキッカケに自炊を始めたというおふたり。「健康で長生きするのが目標、そのために食べる。」という渡邉さん。植原さんは、「料理はすぐにクリエイティブを体感できるところがおもしろい。人に喜んでもらうのも楽しい。」と対照的です。
「作りこんだ美しさでは対抗できないから、モダニズムじゃない地味な美しさ。」という遠山さんの皮にこんがりと焼き目をつけた鮭弁は、びっしりと立体的なものが重るモザイクのイメージ。鮭だけなのに新鮮な美しさがあります。もう一段は旬のトウモロコシと枝豆のご飯。「小さい頃からの自分の中の“おいしそう”のイメージ」という言葉通りのおいしそうで、美しいお弁当でした。
お二人のお弁当はPASS THE BATONのスカーフに包まれ、今回のために作ったという桐箱入。桐箱を開けると実際の卵で作られた容器が。中には色とりどりのおかずが入っています。次の段には、なんと大きなダチョウの卵が。こちらは美しいチラシ寿司入です。スカーフ、桐箱、たまご、、と開けるたびに大きな歓声が沸きあがり、会場全体がお二人の世界観に魅了されました。数々の試行錯誤を繰り返したというお話に、美しい世界観の裏側を垣間見た気がしました。
講評では、それぞれが自分なりに考え、表現した「美しい弁当」をプレゼン。ひとつひとつに違う美しさがありました。遠山さんやキギのお二人も驚くようなアイディアもあり、とても充実したものとなりました。
今回から遠山さん、ゲスト、受講生それぞれがお弁当を選び投票するという試みも。
「自分で料理をつくるという文化のある日本は良い国。」「作るのも、食べるのも素人でいい。お弁当は明日からでもできる。」というお言葉もあり、ますます楽しくなりそうな「おいしい教室」。次回はゲストに皆川明さんをお迎えして「HOUSE」をテーマに開催します。