遠山正道の“おいしい教室” ~お弁当から食文化が見える 第6回 「旬の味」
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今度は、「お弁当」を切り口に、食に縁のある多彩なゲストを迎えて、
「おいしいって何?」を考えるスクールを開講します。
普段何気なく食べたり目にする「お弁当」を改めて見直してみると、
「お弁当」の向こうに今まで気付かなかった
実に多くの情景に気づくことができるはずです。
第6回のテーマは「旬の味」。
料理人の辻義一さんをゲストにお迎えします。
ゲスト | 辻義一 (料理人) |
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日時 | 2012年11月17日(土) 10:30- |
会場 | ヒルサイドテラス アネックスA(東京都渋谷区猿楽町29-21) |
定員 | 10名(応募多数の場合は選考があります) (※通期講習は受付を終了しました) |
受講料 | 7,000円 |
時間 | セミナー2時間・懇親会1時間 |
主催 | クラブヒルサイド、スマイルズ |
協賛 | Soup Stock Tokyo |
プロフィール
辻義一
京都府生まれ。㈱辻留代表取締役、辻留料理塾長、大阪青山短期大学講師、儀礼文化学会理事。昭和22年立命館中学卒。北大路魯山人に師事、昭和32年辻留常務、平成2年に代表取締役に就任。著書に「辻留の日本料理入門」「辻留料理塾」「辻留茶懐石炉風編」。
遠山正道
1962年東京都出身。株式会社スマイルズ代表取締役社長。慶應義塾大学卒業後、1985年三菱商事(株)に入社。1997年に日本ケンタッキー・フライド・チキン(株)に出向後、スープ専門店「Soup Stock Tokyo」第1号店を開店。2000年に三菱 商事初となる社内ベンチャー企業(株)スマイルズを設立し、代表取締役社長になる。2008年MBOにより株式を100%取得。現在51店舗を運営。2006年より、ネクタイ専門店「giraffe(ジラフ)」をヒルサイドテラス内に出店。2009年、リサイクルの新しいかたちを提案するショップ「PASS THE BATON(パス ザ バトン)」を開始、代表取締役社長をつとめ、現在、表参道、丸の内に店舗を持つ。コンランショップのパッケージデザインやイデーの家具デザインなどを手がけ、ニューヨーク、赤坂、青山で個展を開催するなどアーティストとしても活躍。美術館を身近に感じてもらう新たな試みである「オープン ミュージアム プロジェクト」のメンバーとしても活動している。
関連シリーズ
遠山正道の“おいしい教室”
~お弁当から食文化が見える
食べるスープの専門店の「スープストックトーキョー」を主宰する遠山正道が、
今度は、「お弁当」を切り口に、食に縁のある多彩なゲストを迎えて、
「おいしいって何?」を考えるスクールを開講します。
- 第1回 2012年6月16日(土) 10:30-「色と白」 ゲスト:野村友里(フードディレクター)終了しました
- 第2回 2012年7月28日(土) 10:30-「美しい弁当」 ゲスト:キギ (植原亮輔・渡邉良重)終了しました
- 第3回 2012年8月18日(土) 10:30-「HOUSE」 ゲスト:皆川明 (minä perhonenデザイナー)終了しました
- 第4回 2012年9月8日(土) 10:30-「フランス人に食べさせたい弁当」 ゲスト:松嶋啓介 (シェフ)終了しました
- 第5回 2012年10月6日(土) 15:00-「サプライズ!」 ゲスト:小山薫堂 (放送作家・脚本家)終了しました
- 第6回 2012年11月17日(土) 10:30-「旬の味」 ゲスト:辻義一 (料理人)終了しました
- 第7回 2012年12月15日(土) 10:30-「陰と陽」 ゲスト:佐藤卓 (グラフィックデザイナー)終了しました
遠山正道の“おいしい教室” ~お弁当から食文化が見える 第6回 レポート
今回のゲストは割烹「辻留」の3代目主人で料理人の辻義一さん。テーマは「旬の味」です。遠山さんとのお付合いはとても古く、遠山さんのお父様と辻さんがとても親しかったのが始まりだそう。遠山さんが生まれたときから知っているという辻さんに、遠山さんも少し緊張の面持です。
まずは、辻さんが懐石料理の始まりやお茶の世界とのつながり、“旬のものを使う”“素材の持ち味を活かす”“親切心や心配り”という懐石に大切な三つの柱についてお話しくださいました。
幼い頃から、お店の手伝いで料理をしていたという辻さん。裏千家に出入りをして様々な教えをうけ、20代の初めには厳しくて有名だったという北大路魯山人のところに修行にいきます。初めて出向いた日のエピソードや、魯山人の子どものようで不思議な魅力のある人柄、意外な食べ物の好みなど、辻さんしか語ることのできない貴重なお話をたくさんお聞かせくださいました。
「おいしいものが好き。味覚は訓練。まずいものは食べないこと」などのお言葉から、辻さんが食をとても大切にされているのを感じました。
皆が心待ちにしていた辻さんのお弁当は、朝からひとつひとつ握ったというおむすびがたくさん詰まっています。「皆さんの分がありますので後でお召し上がりください」との言葉に歓声があがります。
遠山さんのお弁当は旬の白菜を丸ごと使ったもの。おにぎり、シュウマイ、甘酢漬け。その白菜は、河口湖の畑から採ってきたばかりのものです。
受講生も緊張気味のお弁当講評。それぞれの“旬のお弁当”を発表します。辻さんからの「おいしそう」や「おもしろいアイディア」などのコメントに皆ほっとした表情に。最後には「お弁当から思いが伝わり、感動しました。皆が一等賞」との嬉しいお言葉をいただき、いつもとは一味違う学びの多い「おいしい教室」となりました。
次回はいよいよ最終回。ゲストに佐藤卓さんをお迎えしてテーマは「陰と陽」で開催いたします。