遠山正道の“おいしい教室” ~お弁当から食文化が見える 第5回 「サプライズ!」
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今度は、「お弁当」を切り口に、食に縁のある多彩なゲストを迎えて、
「おいしいって何?」を考えるスクールを開講します。
普段何気なく食べたり目にする「お弁当」を改めて見直してみると、
「お弁当」の向こうに今まで気付かなかった
実に多くの情景に気づくことができるはずです。
第5回のテーマは「サプライズ!」。
放送作家・脚本家の小山薫堂さんをゲストにお迎えします。
ゲスト | 小山薫堂 (放送作家・脚本家) |
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日時 | 2012年10月6日(土) 15:00- |
会場 | ヒルサイドテラス アネックスA(東京都渋谷区猿楽町29-21) |
定員 | 10名(応募多数の場合は選考があります) (※通期講習は受付を終了しました) |
受講料 | 7,000円 |
時間 | セミナー2時間・懇親会1時間 |
主催 | クラブヒルサイド、スマイルズ |
協賛 | Soup Stock Tokyo |
プロフィール
小山薫堂
1964年生まれ。放送作家・脚本家。日大芸術学部放送学科在籍中に放送作家としての活動を開始。「料理の鉄人」「トリセツ」は国際エミー賞に入賞。初の映画脚本となる2008年公開「おくりびと」で複数受賞、国内外で高い評価を受けた。エッセイ連載、小説、絵本翻訳など、幅広い執筆活動、作詞も手がける。熊本県地域プロジェクトアドバイザー、東北芸術工科大学デザイン工学部企画構想学科長同大教授など活躍の分野は多岐に亘る。
遠山正道
1962年東京都出身。株式会社スマイルズ代表取締役社長。慶應義塾大学卒業後、1985年三菱商事(株)に入社。1997年に日本ケンタッキー・フライド・チキン(株)に出向後、スープ専門店「Soup Stock Tokyo」第1号店を開店。2000年に三菱 商事初となる社内ベンチャー企業(株)スマイルズを設立し、代表取締役社長になる。2008年MBOにより株式を100%取得。現在51店舗を運営。2006年より、ネクタイ専門店「giraffe(ジラフ)」をヒルサイドテラス内に出店。2009年、リサイクルの新しいかたちを提案するショップ「PASS THE BATON(パス ザ バトン)」を開始、代表取締役社長をつとめ、現在、表参道、丸の内に店舗を持つ。コンランショップのパッケージデザインやイデーの家具デザインなどを手がけ、ニューヨーク、赤坂、青山で個展を開催するなどアーティストとしても活躍。美術館を身近に感じてもらう新たな試みである「オープン ミュージアム プロジェクト」のメンバーとしても活動している。
関連シリーズ
遠山正道の“おいしい教室”
~お弁当から食文化が見える
食べるスープの専門店の「スープストックトーキョー」を主宰する遠山正道が、
今度は、「お弁当」を切り口に、食に縁のある多彩なゲストを迎えて、
「おいしいって何?」を考えるスクールを開講します。
- 第1回 2012年6月16日(土) 10:30-「色と白」 ゲスト:野村友里(フードディレクター)終了しました
- 第2回 2012年7月28日(土) 10:30-「美しい弁当」 ゲスト:キギ (植原亮輔・渡邉良重)終了しました
- 第3回 2012年8月18日(土) 10:30-「HOUSE」 ゲスト:皆川明 (minä perhonenデザイナー)終了しました
- 第4回 2012年9月8日(土) 10:30-「フランス人に食べさせたい弁当」 ゲスト:松嶋啓介 (シェフ)終了しました
- 第5回 2012年10月6日(土) 15:00-「サプライズ!」 ゲスト:小山薫堂 (放送作家・脚本家)終了しました
- 第6回 2012年11月17日(土) 10:30-「旬の味」 ゲスト:辻義一 (料理人)終了しました
- 第7回 2012年12月15日(土) 10:30-「陰と陽」 ゲスト:佐藤卓 (グラフィックデザイナー)終了しました
遠山正道の“おいしい教室” ~お弁当から食文化が見える 第5回 レポート
第5回のゲストは小山薫堂さん、テーマは「サプライズ!」です。
まさにサプライズだった遠山さんのお弁当は手品で登場!鳩が飛び出し会場は沸き上がります。奇術部だったという遠山さんは鳩をチキンライスに変身させ、その後もデザートやジンジャーエールなど次々と手品で登場させました。
鍋をお弁当箱にした小山さん。ヒントになったのは煙草盆をお弁当箱に見立てたことが始まりの松花堂弁当。お弁当箱でないものを使用することで発想が広がると言います。
水菜サラダの下に海苔、更にコロッケやウインナー。食べ進めると下から次のおかずが現れます。そして鰹節シートのしきりの下からは秋の味覚の松茸が登場!最後にはすっぽんスープと特注の卵ケースに入れられた卵がでてきて締めの雑炊になるというサプライズも。「サプライズとは感情の起伏だ」という小山さん。たくさんのサプライズが詰まったお弁当でした。
放送作家や脚本家として活躍され、大学の企画構想学科の教授でもある小山さん。場所をメディア化できる会社を作りたいとの思いで立ち上げた企画会社のお話は、とても興味深いものでした。アイディアを考えるときは「誰かひとりのために考える」「エンディングを考え、どうすれば楽しくそこにたどりつけるかを考える」。普段から全社員でサプライズをしている様子も紹介してくださり、いろいろなことを楽しむ気持ちがお仕事につながっているのだと感じました。
受講生の講評では、自身のサプライズ経験をイメージしたもの、びっくりする仕掛けのもの、ストーリー仕立てのものなど様々なアイディアに溢れたお弁当がそろいました。
最後に「お弁当で、かくも豊かな文化になるんだ。この会自体が僕にはサプライズでした」「どんなお弁当を持って行こうって頭の片隅にでも入れながら暮らすだけでも、毎日が輝いて、楽しくなる。ヒントを見つけようという前向きな姿勢が、世の中を楽しむキッカケを与えてくれる」とのお言葉。次回の教室がますます楽しみになりました。第6回のゲストは辻義一さん。テーマは「旬の味」です。