遠山正道の“おいしい教室” ~お弁当から食文化が見える 第7回 「陰と陽」
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今度は、「お弁当」を切り口に、食に縁のある多彩なゲストを迎えて、
「おいしいって何?」を考えるスクールを開講します。
普段何気なく食べたり目にする「お弁当」を改めて見直してみると、
「お弁当」の向こうに今まで気付かなかった
実に多くの情景に気づくことができるはずです。
第7回の最終回は、グラフィックデザイナーの佐藤卓さんをお迎えし、
「陰と陽」というテーマで行います。
ゲスト | 佐藤卓 (グラフィックデザイナー) |
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日時 | 2012年12月15日(土) 10:30- |
会場 | ヒルサイドテラス アネックスA(東京都渋谷区猿楽町29-21) |
定員 | 10名(応募多数の場合は選考があります) (※通期講習は受付を終了しました) |
受講料 | 7,000円 |
時間 | セミナー2時間・懇親会1時間 |
主催 | クラブヒルサイド、スマイルズ |
協賛 | Soup Stock Tokyo |
プロフィール
佐藤卓
1981年東京藝術大学大学院終了、株式会社電通を経て、1984年佐藤卓デザイン事務所設立。「ロッテ キシリトールガム」「明治おいしい牛乳」などの商品デザイン、美術館や博物館のシンボルマークを手がける。また、21_21 DESIGN SIGHTのディレクター、NHK教育テレビ「にほんごであそぼ」のアートディレクター・「デザインのあ」の総合指導を務めるなど、多岐にわたって活動。
遠山正道
1962年東京都出身。株式会社スマイルズ代表取締役社長。慶應義塾大学卒業後、1985年三菱商事(株)に入社。1997年に日本ケンタッキー・フライド・チキン(株)に出向後、スープ専門店「Soup Stock Tokyo」第1号店を開店。2000年に三菱 商事初となる社内ベンチャー企業(株)スマイルズを設立し、代表取締役社長になる。2008年MBOにより株式を100%取得。現在51店舗を運営。2006年より、ネクタイ専門店「giraffe(ジラフ)」をヒルサイドテラス内に出店。2009年、リサイクルの新しいかたちを提案するショップ「PASS THE BATON(パス ザ バトン)」を開始、代表取締役社長をつとめ、現在、表参道、丸の内に店舗を持つ。コンランショップのパッケージデザインやイデーの家具デザインなどを手がけ、ニューヨーク、赤坂、青山で個展を開催するなどアーティストとしても活躍。美術館を身近に感じてもらう新たな試みである「オープン ミュージアム プロジェクト」のメンバーとしても活動している。
関連シリーズ
遠山正道の“おいしい教室”
~お弁当から食文化が見える
食べるスープの専門店の「スープストックトーキョー」を主宰する遠山正道が、
今度は、「お弁当」を切り口に、食に縁のある多彩なゲストを迎えて、
「おいしいって何?」を考えるスクールを開講します。
- 第1回 2012年6月16日(土) 10:30-「色と白」 ゲスト:野村友里(フードディレクター)終了しました
- 第2回 2012年7月28日(土) 10:30-「美しい弁当」 ゲスト:キギ (植原亮輔・渡邉良重)終了しました
- 第3回 2012年8月18日(土) 10:30-「HOUSE」 ゲスト:皆川明 (minä perhonenデザイナー)終了しました
- 第4回 2012年9月8日(土) 10:30-「フランス人に食べさせたい弁当」 ゲスト:松嶋啓介 (シェフ)終了しました
- 第5回 2012年10月6日(土) 15:00-「サプライズ!」 ゲスト:小山薫堂 (放送作家・脚本家)終了しました
- 第6回 2012年11月17日(土) 10:30-「旬の味」 ゲスト:辻義一 (料理人)終了しました
- 第7回 2012年12月15日(土) 10:30-「陰と陽」 ゲスト:佐藤卓 (グラフィックデザイナー)終了しました
遠山正道の“おいしい教室” ~お弁当から食文化が見える 第7回 レポート
いよいよ最終回のおいしい教室。ゲストはグラフィックデザイナーの佐藤卓さんです。「幅を決めないでやっていくうちにどんどん広がっていった」とういデザインのお仕事は商品開発やパッケージデザイン、子ども向け教育番組、地域活性化のための学校活動などととても幅広いもの。佐藤さんの考えるデザインとは「相手のことを先回りして考える気遣い」といいます。
近年、食の大切さをつくづく感じるようになったという佐藤さん。「食から国を考えると健全になるのでは」という佐藤さんの出されたテーマは「陰と陽」。きっかけは15年前に出会ったマクロビオティックの考え方でした。陰陽表をもとに食生活の改善をしたところ体調が劇的に変化。体と食べ物の密接な関係に驚き、食に対する考え方が全く変わったといいます。
そんな佐藤さんが用意したのは陰と陽、海のものと山のものが対になったお弁当。「陰と陽の意味を考えながら全体の構成を考えた」というお弁当はひとつのデザインのようです。
今回、お弁当制作にむけて陰陽表を手に入れ「食べてはいけないものばかりでびっくりした」という遠山さん。忠実に陰陽表に従い、良いとされている食材のみを使用した海苔弁です。制約たっぷりの中でも、ちゃんと“おいしそう”なお弁当はさすがです。
受講生のお弁当もさまざまな解釈の「陰と陽」がそろいました。また、最終回ということで過去のお弁当を振り返りながらの講評となりました。
お弁当の審査では「こんなに悩むことはなかなかない。良い経験でした」と佐藤さん。半年間お弁当という身近なものを通してたくさんのことに気がつき、学ぶことのできたおいしい教室。最後に遠山さんから「おいしい教室をとおして、“おいしい”という価値観に気が付きました」とのお言葉をいただき終了となりました。