遠山正道の“おいしい教室” ~お弁当から食文化が見える 第4回 「フランス人に食べさせたい弁当」
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今度は、「お弁当」を切り口に、食に縁のある多彩なゲストを迎えて、
「おいしいって何?」を考えるスクールを開講します。
普段何気なく食べたり目にする「お弁当」を改めて見直してみると、
「お弁当」の向こうに今まで気付かなかった
実に多くの情景に気づくことができるはずです。
第4回のテーマは「フランス人に食べさせたい弁当」。
シェフの松嶋啓介さんをゲストにお迎えします。
ゲスト | 松嶋啓介 (シェフ) |
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日時 | 2012年9月8日(土) 10:30- |
会場 | ヒルサイドテラス アネックスA(東京都渋谷区猿楽町29-21) |
定員 | 個別講習:10名 |
受講料 | 7,000円 |
時間 | セミナー2時間・懇親会1時間 |
主催 | クラブヒルサイド、スマイルズ |
協賛 | Soup Stock Tokyo |
プロフィール
松嶋啓介
20歳で渡仏。各地で修行を重ねた後、ニースに「Restaurant Kei’s Passion」をオープン。2006年、レストランガイドブック「ミシュラン’06年版」で日本人シェフとしては最年少で一つ星を獲得。同年、店名を「KEISUKE MATSUSHIMA」に改め、拡大オープン。以降これまで7年連続星を維持。2009年春には東京・神宮前に新店舗「Restaurant-I」(レストラン アイ)をオープン。同店も2年連続一つ星を獲得。シュバリエの文化勲章を授与される。
遠山正道
1962年東京都出身。株式会社スマイルズ代表取締役社長。慶應義塾大学卒業後、1985年三菱商事(株)に入社。1997年に日本ケンタッキー・フライド・チキン(株)に出向後、スープ専門店「Soup Stock Tokyo」第1号店を開店。2000年に三菱 商事初となる社内ベンチャー企業(株)スマイルズを設立し、代表取締役社長になる。2008年MBOにより株式を100%取得。現在51店舗を運営。2006年より、ネクタイ専門店「giraffe(ジラフ)」をヒルサイドテラス内に出店。2009年、リサイクルの新しいかたちを提案するショップ「PASS THE BATON(パス ザ バトン)」を開始、代表取締役社長をつとめ、現在、表参道、丸の内に店舗を持つ。コンランショップのパッケージデザインやイデーの家具デザインなどを手がけ、ニューヨーク、赤坂、青山で個展を開催するなどアーティストとしても活躍。美術館を身近に感じてもらう新たな試みである「オープン ミュージアム プロジェクト」のメンバーとしても活動している。
関連シリーズ
遠山正道の“おいしい教室”
~お弁当から食文化が見える
食べるスープの専門店の「スープストックトーキョー」を主宰する遠山正道が、
今度は、「お弁当」を切り口に、食に縁のある多彩なゲストを迎えて、
「おいしいって何?」を考えるスクールを開講します。
- 第1回 2012年6月16日(土) 10:30-「色と白」 ゲスト:野村友里(フードディレクター)終了しました
- 第2回 2012年7月28日(土) 10:30-「美しい弁当」 ゲスト:キギ (植原亮輔・渡邉良重)終了しました
- 第3回 2012年8月18日(土) 10:30-「HOUSE」 ゲスト:皆川明 (minä perhonenデザイナー)終了しました
- 第4回 2012年9月8日(土) 10:30-「フランス人に食べさせたい弁当」 ゲスト:松嶋啓介 (シェフ)終了しました
- 第5回 2012年10月6日(土) 15:00-「サプライズ!」 ゲスト:小山薫堂 (放送作家・脚本家)終了しました
- 第6回 2012年11月17日(土) 10:30-「旬の味」 ゲスト:辻義一 (料理人)終了しました
- 第7回 2012年12月15日(土) 10:30-「陰と陽」 ゲスト:佐藤卓 (グラフィックデザイナー)終了しました
遠山正道の“おいしい教室” ~お弁当から食文化が見える 第4回 レポート
フランスに渡り25歳でお店をオープン。星を獲得後は、それを維持し続けるシェフの松嶋啓介さん。震災後はスープストックトーキョーと共に支援活動も行っています。お店への思いを込めたロゴを自らデザインされたり、アートや音楽を融合させたビストロをオープンされるなどエネルギッシュな活動を続けています。
「日本人は世界に対して発言できる力と能力があるがしていない。君が言わなきゃだめだ」同郷の先輩でもある彫刻家(サグラダファミリア主任彫刻家・外尾悦郎氏)から言われた言葉は松嶋さんの使命になったと言います。フランスでのさまざまな出会いが、その活動や発言に繋がっていると感じました。
“フランス人に食べさせたい弁当”がテーマのお弁当発表。「そうです、でも、お元気でしたか?心配です」いきなりポエムを読む遠山さん。フランス語に訳すると謎はとけ、一気に笑いが広がります。そのフランス語訳は「Si, mais ca va? souci」。登場したのはしめ鯖寿司。毎回、思いもよらない視点で楽しませてくれます。
松嶋さんのお弁当は伝統的なフランス料理を詰めたもの。伝統的な食文化が薄くなり、アイデンティティを失いつつあるフランス。自分の国を考えて欲しいというメッセージを込めたと言います。
受講生も自らの思いとともにお弁当を発表。全てのお弁当を試食され「これだけ食事に対して気持ちを込められる人たちがいるんだったら、日本も大丈夫」と松嶋さん。「食を通して人を良くする。食を大事にすることが、世の中の歪みを治すこと」「自分のミッションは日本と世界を食でつなぐこと。皆さんが弁当箱に込めた気持ちとほぼ変わらない」松嶋さんの誠実な態度と情熱に、皆が惹きつけられました。日本とフランスの食文化の違いなど興味深いお話が次々と飛び出した今回。日本という国や文化について考えるキッカケにもなりました。
想像を超える驚きや気付きのあるおいしい教室。次回のゲストは小山薫堂さん、テーマは「サプライズ!」。一体どんな驚きがあるのでしょうか。