文明の踏み分け道で考える――北川フラムと“アート”を語る
第3回 「越境する表現者たち」 ゲスト:都築響一(編集者、写真家)
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ゲスト | 都築響一(編集者、写真家) |
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日時 | 2014年6月27日(金) 19:00-20:30 |
会場 | クラブヒルサイドサロン(ヒルサイドテラスアネックスB棟2F/東急東横線代官山駅より徒歩3分) |
定員 | 50名(要予約) |
会費 | 一般2,000円 クラブヒルサイド会員/学生1,000円 |
主催・問合せ | クラブヒルサイド事務局 TEL: 03-5489-1267 (11:00-21:00 月曜休) FAX: 03-5489-1269 E-MAIL : info@clubhillside.jp |
共催 | 現代企画室 |
登壇者
都築響一(つづき・きょういち)プロフィール
編集者、写真家。1956年東京生まれ。ポパイ、ブルータス誌の編集を経て、全102巻の現代美術全集『アート・ランダム』を刊行。以来現代美術、建築、写真、デザインなどの分野での執筆・編集活動を続けている。『TOKYO STYLE』『ROADSIDE JAPAN 珍日本紀行』(第23回木村伊兵衛賞)『賃貸宇宙UNIVERSE forRENT』『現代美術場外乱闘』『珍日本超老伝』など著書多数。個人有料メールマガジン『ROADSIDERS’ weekly』を配信中(http://www.roadsiders.com/)。
北川フラム(きたがわ・ふらむ) プロフィール
1946年新潟県高田市(現・上越市)生まれ。東京芸術大学卒業。アートフロントギャラリー主宰。主なプロデュースとして「アントニオ・ガウディ展」、「子どものための版画展」、「アパルトヘイト否(ノン)!国際美術展」など。「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ」「瀬戸内国際芸術祭」、今年開催される「北アルプス国際芸術祭」「奥能登国際芸術祭」の総合ディレクターを務める。
イベント概要
都築さんは「アート」と名付けられていないものを「アート」として取り上げ、無名の人やモノ、表現に光を当て、伝える仕事をされてこられました。北川もまた越後妻有など地域と関わるなかで「人間がつくってきたものはすべて“アート”である」との確信を一層強めるに至っています。そんな二人が、さまざまな「アート」を媒介に、人間存在の不可思議さ、社会の奥深さ、表現の可能性について語り合います。乞うご期待!
関連シリーズ
文明の踏み分け道で考える――北川フラムと“アート”を語る
『美術は地域をひらく――大地の芸術祭10の思想』(現代企画室)発刊を記念して、クラブヒルサイド・ディレクターの北川フラムによるトークシリーズを開催します。グローバル化、効率化、スタンダード化する世界の流れにあって、アートの可能性はますます大きくなっています。本シリーズでは、様々な分野の第一線で格闘されているゲストと語り合うことを通して、文明の踏分道にある現在、共有の意味、共通の世界風景を探ります。
- 第1回 「北川フラムを批評/批判(クリティーク)する」 ゲスト:椹木野衣(美術評論家)終了しました
- 第2回 「思想は社会を動かせるか」ゲスト:東浩紀(思想家・作家)終了しました
- 第3回 「越境する表現者たち」ゲスト:都築響一(編集者、写真家)終了しました
- 第4回 「日本を離れてアートをやるということ」 ゲスト:川俣正(アーティスト)終了しました
- 第5回 <都市と地域の交換>はCSRとなりうるか ゲスト:高島宏平(オイシックス代表)終了しました
- 第6回 「福島から考える―やがてミロとなる子どもたちへ」ゲスト:尾田栄章(福島県広野町職員/元建設省河川局長)終了しました
- 第7回 「教育の視点から大地の芸術祭を考える」 ゲスト:柴田和豊(教育学者)終了しました
- 第8回 「動いていく地域と芸術」 ゲスト:苅部直(政治学者)終了しました
- 第9回 「大地の芸術祭はソーシャルビジネスか――バングラデシュ緑豆プロジェクトと響きあうもの」ゲスト:佐竹右行(グラミン・ユーグレナ CO-CEO)終了しました
- 特別編@市原湖畔美術館 「建築に何が可能か――場・移動・世界風景」ゲスト:原広司(建築家)終了しました
- 第10回 「越後妻有の基層文化を探る~日本海文化と東アジア島嶼文化をつなぐもの」ゲスト:森繁哉(舞踏家)終了しました
- 第11回 「パフォーマンスは大衆につながることができるのか」ゲスト:相馬千秋(舞台芸術プロデューサー)終了しました
- 北川フラムと“アート”を語る 第12回 「好奇心が世界をひらく―アートと科学の境界を超えて」ゲスト:池上高志(複雑系科学者)終了しました
- 第13回 「開発好明・再考―日本のアートの中心はどこか」ゲスト:開発好明(アーティスト)、池田修(BankART1929代表)、窪田研二(インディペンデント・キュレーター)終了しました
- 最終回 「世界の混沌の中で蔡國強はどう生きるか」ゲスト:蔡國強(アーティスト)終了しました
イベントレポート
2014年6月27日(金) クラブヒルサイドサロン
「北川フラムと“アート”を語る」シリーズの第3回目は編集者、写真家としてそれまで光の当てられてこなかった世界を独自の視点ですくい上げ、私たちの「日常」を揺さぶり続けている都築響一さんを迎えての対談。
人間の欲求が放つ表現の力をあるがままに受け止め、取材をしてきた都築さんと人間の生の営みすべてをアートとしてとらえる北川さんは美術業界の偏狭さに疑問を呈し、ともに関っている「死刑囚の表現展」を例に相対的な評価を求めない絶対的な表現世界について語り合う。北川さんは「死刑囚の表現展」に関わって美術に対する信頼が生まれたという。その後、都築さんは自身のこれまでのさまざま取材活動をそのにこやかな表情と独特のユーモアを交えてスライド上映で紹介し、最後まで会場は笑いの途切れることのない和やかな空気に包まれた。