文明の踏み分け道で考える――北川フラムと“アート”を語る
第5回 <都市と地域の交換>はCSRとなりうるか ゲスト:高島宏平(オイシックス代表)
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ゲスト | 高島宏平(オイシックス代表) |
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日時 | 2014年8月19日(火) 19:00-20:30 |
会場 | クラブヒルサイドサロン(ヒルサイドテラスアネックスB棟2F/東急東横線代官山駅より徒歩3分) |
定員 | 50名(要予約) |
会費 | 一般2,000円 クラブヒルサイド会員/学生1,000円 |
主催・問合せ | クラブヒルサイド事務局 TEL: 03-5489-1267 (11:00-21:00 月曜休) FAX: 03-5489-1269 E-MAIL : info@clubhillside.jp |
共催 | 現代企画室 |
登壇者
高島宏平(たかしま・こうへい)プロフィール
オイシックス株式会社代表取締役社長。1973年神奈川県生まれ。2000年6月、インターネットなどを通じて安心安全な食品を販売し、「一般のご家庭での豊かな食生活の実現」を企業理念としたオイシックスを設立、2013年3月東証マザーズに上場。その他、2007年にはNPO法人「TABLE FOR TWO International」理事に就任、2011年3月の大震災後には、一般社団法人「東の食の会」や「BEYOND Tomorrow」の発起人・代表理事となり、復興支援活動を精力的に実施している。
北川フラム(きたがわ・ふらむ) プロフィール
1946年新潟県高田市(現・上越市)生まれ。東京芸術大学卒業。アートフロントギャラリー主宰。主なプロデュースとして「アントニオ・ガウディ展」、「子どものための版画展」、「アパルトヘイト否(ノン)!国際美術展」など。「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ」「瀬戸内国際芸術祭」、今年開催される「北アルプス国際芸術祭」「奥能登国際芸術祭」の総合ディレクターを務める。
イベント概要
関連シリーズ
文明の踏み分け道で考える――北川フラムと“アート”を語る
『美術は地域をひらく――大地の芸術祭10の思想』(現代企画室)発刊を記念して、クラブヒルサイド・ディレクターの北川フラムによるトークシリーズを開催します。グローバル化、効率化、スタンダード化する世界の流れにあって、アートの可能性はますます大きくなっています。本シリーズでは、様々な分野の第一線で格闘されているゲストと語り合うことを通して、文明の踏分道にある現在、共有の意味、共通の世界風景を探ります。
- 第1回 「北川フラムを批評/批判(クリティーク)する」 ゲスト:椹木野衣(美術評論家)終了しました
- 第2回 「思想は社会を動かせるか」ゲスト:東浩紀(思想家・作家)終了しました
- 第3回 「越境する表現者たち」ゲスト:都築響一(編集者、写真家)終了しました
- 第4回 「日本を離れてアートをやるということ」 ゲスト:川俣正(アーティスト)終了しました
- 第5回 <都市と地域の交換>はCSRとなりうるか ゲスト:高島宏平(オイシックス代表)終了しました
- 第6回 「福島から考える―やがてミロとなる子どもたちへ」ゲスト:尾田栄章(福島県広野町職員/元建設省河川局長)終了しました
- 第7回 「教育の視点から大地の芸術祭を考える」 ゲスト:柴田和豊(教育学者)終了しました
- 第8回 「動いていく地域と芸術」 ゲスト:苅部直(政治学者)終了しました
- 第9回 「大地の芸術祭はソーシャルビジネスか――バングラデシュ緑豆プロジェクトと響きあうもの」ゲスト:佐竹右行(グラミン・ユーグレナ CO-CEO)終了しました
- 特別編@市原湖畔美術館 「建築に何が可能か――場・移動・世界風景」ゲスト:原広司(建築家)終了しました
- 第10回 「越後妻有の基層文化を探る~日本海文化と東アジア島嶼文化をつなぐもの」ゲスト:森繁哉(舞踏家)終了しました
- 第11回 「パフォーマンスは大衆につながることができるのか」ゲスト:相馬千秋(舞台芸術プロデューサー)終了しました
- 北川フラムと“アート”を語る 第12回 「好奇心が世界をひらく―アートと科学の境界を超えて」ゲスト:池上高志(複雑系科学者)終了しました
- 第13回 「開発好明・再考―日本のアートの中心はどこか」ゲスト:開発好明(アーティスト)、池田修(BankART1929代表)、窪田研二(インディペンデント・キュレーター)終了しました
- 最終回 「世界の混沌の中で蔡國強はどう生きるか」ゲスト:蔡國強(アーティスト)終了しました
イベントレポート
「北川フラムと“アート”を語る」シリーズの第5回目は現代の情報システムを活かして「一般家庭の豊かな食生活」を提供し都市と地域の新しい関係を目指されているオイシックス代表の高島宏平さんを迎えての対談。
年に数回、越後妻有を訪れ、応援もされている高島さん。今回のテーマ「都市と地域の交換」をめぐる高島さんと北川さんの対談は必然的にその越後妻有を舞台に繰り広げられることとなった。そのなかでもやはりお二人の関心は妻有の「食」。北川さんが妻有を代表する食材、山菜を取り上げれば、高島さんは妻有のお母さんが作る山菜料理は格別と太鼓判。続けて高島さんは「食」とはその地域の入口で、食を知ることはその地域を知ることに等しいとし、ビジネスの観点から食をはじめとした様々な具体的な提案を重ねながら、北川さんと今後の妻有の展望について語り合った。
最後に、何度も読み返しているという『十五少年漂流記』について高島さんは語った。そこには高島さんが仕事の原点として大切にされているおもい、仲間と一緒に終わりのないトンネルをいかに楽しく過ごすのか、ということが随所に描かれている、それはまた、北川さんの言う「共犯関係」に通じる、どこかわくわくする関係性のあり方で、自身もまた妻有にそうした共犯者として関わっていきたい、と高島さんは語った。