読書会「少女は本を読んで大人になる」 林芙美子『放浪記』
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出演 | 湯山玲子(著述家、ディレクター) |
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日時 | 2013年10月18日(金) 19:00-21:00 |
会場 | クラブヒルサイドサロン(ヒルサイドテラスアネックスB棟2F) |
定員 | 30名 |
会費 | 一般3,500円 クラブヒルサイド会員/学生2,500円(事前振込)※ミニサンドウィッチ、紅茶付 |
共催 | スティルウォーター |
プロフィール
湯山玲子
出版、広告の分野でクリエイティブ・ディレクター、プランナー、プロデューサーとして活動。同時に評論、エッセイストとしても著作活動を行っており、特に女性誌等のメディアにおいては、コメンテーターとしての登場多数。現場主義をモットーに、クラブカルチャー、映画、音楽、食、ファッション等、文化全般を広くそしてディープに横断する独特の視点には、ファンが多い。 メディア、アート、表現文化ジャンルにおける、幅広いネットワークを生かして、近年は、PR、企業のコンサルティングも多く手がけている。著作に『女ひとり寿司』(幻冬舎文庫)、『クラブカルチャー!』(毎日新聞出版局)、『女装する女』(新潮新書)、『四十路越え!』(ワニブックス)、『ビッチの触りかた』(飛鳥新社)など。近著に『ベルばら手帖 マンガの金字塔をオトナ読み』(マガジンハウス)がある。自らが寿司を握るユニット「美人寿司」を主催し世界を回る。(有)ホウ71取締役。日本大学藝術学部文藝学科非常勤講師。
イベント概要
取り上げる本:林芙美子『放浪記』(新潮文庫ほか)
【以下、湯山玲子さんからのメッセージ】
湯山です。
読書会のネタに取り上げたのは『放浪記』。林芙美子の代表作ですが、多くの名作のように本当に読んだことがある人は少ないのではないか? という小説です。故森光子が舞台の上で老境にもかかわらずでんぐり返しをする、その舞台化のイメージが強烈で、なんだか、お腹いっぱいになった気でいるのがもったいないほど、この作品は、今の女性たちに多くの共感をもたらします。それどころか、我々の状況が彼女ほど貧乏ではないだけに、今を生きる女性の「不安と恐怖」の方が、読み手の感覚の中に立ち上がってくると言う、まるで、木霊のようなテキストと言えそうです。
読書会なので是非、読んできていただきたいのですが、事前レクチャーとして参加なさっても大歓迎。
余力のある方は『林芙美子紀行集 下駄で歩いた巴里』(岩波文庫)も是非。
関連シリーズ
読書会「少女は本を読んで大人になる」2013年‐2014年
人は本を読んで未知の世界を知る。自我の芽生え、愛するということ、女が仕事をもつこと、社会の不条理….。新しい経験への扉を開く、かつて読んだ本、読みそこなってしまった本、いつかは読みたい本。少女が大人になる過程で読んでほしい世界・日本の古典的名作を、多彩なゲストと共に読んでいきます。男性も歓迎です。
- 第1回 2013年5月29日(水)アンネ・フランク『アンネの日記』 終了しました
- 第2回 2013年7月1日(月) エーヴ・キュリー『キュリー夫人伝』終了しました
- 第3回 2013年9月13日(金)石牟礼道子『苦海浄土 わが水俣病』 終了しました
- 第4回 2013年10月18日(金) 林芙美子『放浪記』終了しました
- 第5回 2013年11月8日(金)フランソワーズ・サガン『悲しみよこんにちは』終了しました
- 第6回 2013年12月6日(金)高村光太郎『智恵子抄』終了しました
- 第7回 2014年2月28日(金) 伊丹十三『女たちよ!』終了しました
- 第8回 2014年3月21日(金) 尾崎翠『第七官界彷徨』終了しました
- 第9回 2014年4月30日(水)エミリー・ブロンテ『嵐が丘』終了しました
- 第10回 2014年5月28日(水) ルーシー・モード・モンゴメリ『赤毛のアン』終了しました
イベントレポート


読書会「少女は本を読んで大人になる」、今回はゲストに著述家、ディレクターの湯山玲子さんをお招きし、林芙美子著『放浪記』を取り上げました。放浪記を深く読み込み、参加者の方々からも発表してもらうなど、エネルギッシュな湯山さんのお話に、みなさん引き込まれている様子でした。
今回のサンドウィッチは、あんぱんを売っていた林芙美子にちなみ、手亡豆あんのこっぺぱんサンド。ラム酒と岩塩が効いていて、大人の味。