読書会「少女は本を読んで大人になる」 伊丹十三『女たちよ!』 ゲスト:平松洋子(エッセイスト)
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伊丹十三さんといえば、映画監督、エッセイスト、雑誌編集者としての顔の他に、たくさんの興味と知識をもった趣味人であり、幅広い分野で活躍してきた多才なひととして知られています。また食通でもある伊丹さんの映画やエッセイには、食にまつわるシーンが多いのも特徴ですが、本書『女たちよ!』では食だけにとどまらず、身の周りのことから恋愛に至るまで、伊丹さんの粋で遠慮のない言葉がたくさん飛び出てきます。ページをめくりながらおもわず背筋を伸ばしてしまうこともしばしば。読み進めていくうちに、これは大人になってから手にした「生きた教科書」のように思えてくるのです。今回は、エッセイストで、伊丹十三賞の審査員も務める平松洋子さんと共に、男性の視点に満ちた『女たちよ!』を読みます。女性はもちろん、男性の参加もお待ちしています。
出演 | 平松洋子(エッセイスト) |
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日時 | 2014年2月28日(金) 19:00-21:00 |
会場 | クラブヒルサイドサロン(ヒルサイドテラスアネックスB棟2F) |
定員 | 30名 |
会費 | 一般3,500円 クラブヒルサイド会員/学生2,500円(事前振込) ※ミニサンドウィッチ、紅茶付 |
メール予約 | 氏名、連絡先、参加人数を明記の上、「2/28読書会参加希望」の件名でE-MAILを送信してください。折り返し、予約確認メールをお送りいたします。(要予約) |
持ち物 | 取り上げる本、伊丹十三『女たちよ』『ヨーロッパ退屈日記』『再び女たちよ!』(新潮文庫他)、筆記用具 *本の持参は必須ではありません。 |
共催 | スティルウォーター |
協力 | 代官山蔦屋書店 |
登壇者・講演者
平松洋子
エッセイスト。東京女子大学文理学部社会学科卒業。食文化や暮らしをテーマに、広く執筆活動を行う。
近著に『ひさしぶりの海苔弁』(文藝春秋)、『本の花』(本の雑誌社)など。
『買えない味』(筑摩書房)で2006年度Bunkamuraドゥマゴ文学賞受賞。
『野蛮な読書』(集英社)で2012年度講談社エッセイ賞受賞。
イベント概要
取り上げる本:伊丹十三『女たちよ!』(新潮文庫他)
*サブテキストとして『ヨーロッパ退屈日記』『再び女たちよ!』を取り上げます。
【以下、平松洋子さんからのメッセージ】
今回メインに取り上げるのは伊丹十三著『女たちよ!』、サブテキストとして『ヨーロッパ退屈日記』『再び女たちよ!』です。いずれも、いまあらためて読み返してみると、その内容がいっさい古びていないどころか、現在の日本への深い示唆に富んでいることに驚かされます。イラストレーター、エッセイスト、TVマン、映画監督などじつに多彩な顔を持ちつつ、日本の文化を牽引する役割を果たした人物のひとりとして、伊丹十三が目指そうとしたものは何だったのか。ひとりの表現者として、どんな価値観を提示しようとしたのか。三冊をあらためて読みながら、伊丹十三が行った仕事の意味と魅力を解きほぐし、いまわたしたちが生きるうえでの指針を探りたいと思います。
*サブテキストとして『ヨーロッパ退屈日記』『再び女たちよ!』を取り上げます。
【以下、平松洋子さんからのメッセージ】
今回メインに取り上げるのは伊丹十三著『女たちよ!』、サブテキストとして『ヨーロッパ退屈日記』『再び女たちよ!』です。いずれも、いまあらためて読み返してみると、その内容がいっさい古びていないどころか、現在の日本への深い示唆に富んでいることに驚かされます。イラストレーター、エッセイスト、TVマン、映画監督などじつに多彩な顔を持ちつつ、日本の文化を牽引する役割を果たした人物のひとりとして、伊丹十三が目指そうとしたものは何だったのか。ひとりの表現者として、どんな価値観を提示しようとしたのか。三冊をあらためて読みながら、伊丹十三が行った仕事の意味と魅力を解きほぐし、いまわたしたちが生きるうえでの指針を探りたいと思います。
関連シリーズ
読書会「少女は本を読んで大人になる」2013年‐2014年
人は本を読んで未知の世界を知る。自我の芽生え、愛するということ、女が仕事をもつこと、社会の不条理….。新しい経験への扉を開く、かつて読んだ本、読みそこなってしまった本、いつかは読みたい本。少女が大人になる過程で読んでほしい世界・日本の古典的名作を、多彩なゲストと共に読んでいきます。男性も歓迎です。
- 第1回 2013年5月29日(水)アンネ・フランク『アンネの日記』 終了しました
- 第2回 2013年7月1日(月) エーヴ・キュリー『キュリー夫人伝』終了しました
- 第3回 2013年9月13日(金)石牟礼道子『苦海浄土 わが水俣病』 終了しました
- 第4回 2013年10月18日(金) 林芙美子『放浪記』終了しました
- 第5回 2013年11月8日(金)フランソワーズ・サガン『悲しみよこんにちは』終了しました
- 第6回 2013年12月6日(金)高村光太郎『智恵子抄』終了しました
- 第7回 2014年2月28日(金) 伊丹十三『女たちよ!』終了しました
- 第8回 2014年3月21日(金) 尾崎翠『第七官界彷徨』終了しました
- 第9回 2014年4月30日(水)エミリー・ブロンテ『嵐が丘』終了しました
- 第10回 2014年5月28日(水) ルーシー・モード・モンゴメリ『赤毛のアン』終了しました
イベントレポート
読書会「少女は本を読んで大人になる」。今回はゲストにエッセイストの平松洋子さんをお迎えし、伊丹十三の『女たちよ!』サブテキストとして『再び女たちよ!』『ヨーロッパ退屈日記』を取り上げました。平松さんご自身が、高校時代に出会い影響を受けたという伊丹十三について、独自の視点でお話くださいました。
伊丹十三が幼少時に発明したサラダ菜とイチゴジャムのサンドウィッチからヒントを得た、鶏肉とクレソンのサンドウィッチ。イチゴジャムを使用したソースがポイントです。